Escape from Fate 4 (ページ7)

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「Aが隣にいた時、幻でも見てるのかと思ったんだ。でも、Aが微笑むから涙が出そうだった」

「あの日、少し俺に対して少し緊張してただろ。それすらも愛おしくて、やっぱり好きだっておもったんだ。」

私をしっかりと見つめて話す彼から目を逸らせなくて

涙を拭うことすら忘れてただ彼を見つめた

「泣かせてばかりだな俺」

「でも、やっぱ好きなんだ」

上手く息ができない
ああ、こんなにも…

『好き、とか、言わないでください』

「っ…」

『頷きたくなっちゃうんです…！
過去になんて…
全然出来てないんです…』

ワンワン泣く私をグッと引き寄せ
強く抱きしめた後
親指でそっと涙を拭った

「好きだ」

「頷けばいい」

「俺の事大好きだって顔してんだから、
素直に頷けよ」

眉じりを少しだけ下げて笑い
溢れ出てくる涙を拭う

「A、好きだ」

ああ、もうだめだ

『私も、私も藤ヶ谷さんが好きです』

「知ってる」

もう''運命''からは逃げきれない