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じゃあまたね

そう言って別れた後
豆乳を飲みながら部屋で今後のことを考える


私はやっぱり藤ヶ谷さんが好きだから
彼のことが一番だから

この気持ちにさよならしよう

そう心に決めた



それから2週間ほどは私の仕事が忙しく、
彼のドラマのこともあり、
ようやく予定を合わせられたのは

クリスマスが来週に迫った時だった



『すみません、私から呼び出したのに遅れちゃって…』

「大丈夫だよ。俺もさっき来たところだから」



少し痩せましたか?
ドラマは順調ですか?

あの人とは、どうなりましたか?



「何か頼む?お腹すいたでしょ」

『あ、この後用事があってすぐ戻らなきゃなので』

「あ、そうなの?忙しいのにごめんね」

『いえ、あでもせっかくなので何か飲み物でも…』


元々長居する予定は無い
だから、居酒屋やレストランではなく
個室のあるカフェにしたんだ



『豆乳ラテ…』

「ん?決まった?」

『はい、豆乳ラテにします』

『最近豆乳にハマっちゃって』




彼の顔を見ていると
やっぱり大好きだと
この人の隣に居たいと

そう思ってしまうから
少しだけ勇気をください


豆乳ラテは正直初めて飲んだけど美味しくて
ああ、これでさよならできる



『藤ヶ谷さん』

「ん?どうしたの?」

『これで会うの最後にしましょう』

「え…?なんで?」



なんでって、
どう考えたって両想いな2人を見てもなお
藤ヶ谷さんの隣に入れるほど
私強い女じゃない

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作者名:ゆき | 作成日時:2023年6月18日 18時

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