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既に撮影が終わった宮田さんは
先にBARに向かったらしく、
私は藤ヶ谷さんと一緒にに行こうと
スタジオのロビーで彼を待つ



「あれ、橘ちゃん待っててくれたの?」



マネージャーさんと北山さんと現れた彼


マネージャーさんは、私を見て少し間をひそめたけれど知らんぷり



「橘ちゃんと藤ヶ谷待ち合わせしてどっか行くの?」

「あぁ、宮田と合流して飲もうってお約束してるんだ」



「へー」と興味なさげな北山さんと

2人きりではないと分かって少し安心したような表情のマネージャーさん

こういうところでも、
私と彼がお付き合いすることは望まれていないんだと実感して切なくなる



「んじゃ、先に藤ヶ谷と橘ちゃん送ってから俺のこと送ってよ」

「…分かった」

「なはは、すげー嫌そう」

「…」

「別にいーんじゃん?
いーんじゃんは違うけど、
2人とも大人なんだしそのに弁えてるだろ」



北山さんの鶴の一声で、
キスマイのマネージャーさんの車の中



「藤ヶ谷、場所どこ?」

「ああ、住所送るよ」



マネージャーさんがナビを設定している間に
北山さんは寝ちゃうし、
そんな北山さんに邪魔されて
何故か藤ヶ谷さんの隣りに座れなかったし

無言な車中が気まずくて
ただ外の景色を眺める

程なくして目的地に到着



「じゃあ、俺先に行ってるから10分くらいしたらおいで?」

『はい!分かりました』



扉が閉まってしまい少しさみしい
10分後にはまた会えるのに…



「橘ちゃんさぁ…」

『はいい!』



寝ていると思っていた北山さんに声をかけられ
びっくりしてしまう

北山さんはそんな私を見てのククク…と
喉を震わせて笑う



「あー、おもしろ」

『何ですか本当に』



一頻り笑った後ふーと息を吐いて
こう続けた

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作者名:ゆき | 作成日時:2023年6月18日 18時

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