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「ガヤさーん、あと少しで撮影始まるってぇ」




彼に向かってしっぽをブンブン振っていると
現れる宮田さん



「お、橘ちゃんおつかれ」



と北山さん



『あ、お2人ともお疲れ様です』



ペコリと会釈して挨拶

正直、この前のことがあったから
宮田さんとは気まずいし
北山さんとはほとんど会話したことないし

で、軽い人見知り発動中



「もうそんな時間か」

「俺ちょっと一服してくるわ」

「ええ!北やん!?」

「一瞬で終わらす」

「はは、じゃあ待ってるよ」

「藤ヶ谷行かないの?」

「俺はさっき行ったから」

「ほへー」



北山さんとはあまり話したことないけど
鼻にかかる低い声がかっこいいなーなんて思って見つめてしまった


「なに、橘ちゃん。そんなに見つめられると俺照れちゃうんだけど」

『へ?』

「あ、もしかして俺に惚れちった?」

『は!?』

「なははは」


タバコをフリフリと振りながら喫煙所の方へ向かう姿は
紳士な藤ヶ谷さんとは真逆で
なんていうか…

チャラいな



「あ、そういえばガヤさん今夜平気?」

「ん?」

「この前紹介したBARに行こうかなって思って」

「ああ、今夜はちょっと…」



ちらりと私の方に視線を動かすので
思わずぺこりと頭を下げる



「ああ、橘ちゃんと飲むの?」

「まあ、軽く食事でもって思ってたけど…」



そう、今日の私には彼との食事がある
無敵だ

この時はそう思ってたんだ

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作者名:ゆき | 作成日時:2023年6月18日 18時

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