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雑誌の撮影の順番待ち中

楽屋に置いてある水やお茶の気分じゃなくて
まだ時間あるしとスタジオの自販機に向かう



『あっ!』



自販機には先客が居て
それは愛しの藤ヶ谷さんだった



『藤ヶ谷さーん!』



声をかけるとこちらを見て微笑んでくれる



「橘ちゃん、お疲れ様。撮影?」

『はい!今呼ばれるの待ってます』



そっかと笑う彼の手にはルイボスティー

私飲んだことないや



『藤ヶ谷さん、ルイボスティー飲まれるんですか?』

「え?ああ、たまにね」

『私飲んだことないんですよね。
美味しいですか?』

「俺は好きだよ」

『へぇ』



オシャレな人は飲むものまでオシャレなのかと感心しつつ
いちごオレのボタンを押す



「橘ちゃんはいちごオレって感じだよね」

『あっ、それ子供っぽいって言いたいんですか?』

「あはは、そこまで言ってないでしょ」



むむ、とむくれる私を見て楽しそうな彼
彼にふさわしい大人の女性になるにはいちごオレは卒業かな?なんて考えていた



「あ、橘ちゃんさ、今夜空いてる?」

『え!?』



突然のお声かけに思わず変な声が出る



「あはは、そんなに驚かないでよ。
最近予定合わなくてお誘い断ってばかりだったからさ。
今夜どうかなって」

『行きます行きます!』

「あははは、本当に犬みたいだね」

『藤ヶ谷さんの忠犬なので!』

「え?俺飼い主なの?」

『わん!』



犬でもなんでもいい!
藤ヶ谷さんと一緒に居られるのなら
犬にでも猫にでもなります

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作者名:ゆき | 作成日時:2023年6月18日 18時

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