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staff only と書かれた扉からバタバタと出てきたのは間違いなく彼女で

すごい偶然だ!と騒ぐ宮田と千賀に「運命」だと言い放った顔が可愛かった

彼女の施設案内は分かりやすくて制作陣も満足気だった



「藤ヶ谷ガールちゃんまだ居るかな?」

「俺スタッフさんに聞きたいことあるからついでに見てこよーぜ」

「ガヤさんは?」



彼女に会いにいくと言い出す2人
俺は素直に行くと言えずに1人控え室に残ることになった


5分ほど経っただろうか中々戻ってこない2人
ここに残ると言ったことを後悔しつつ
廊下に出て様子を見る


しばらく待っても出てこない彼女と2人に痺れを切らして
中に入ろうとした時
扉が空いて彼女の声が聞こえた

どうやら数メートル先にいる俺に気付いていないようで
大きく溜息をつく



『でけぇ溜息』



ようやく俺に気付いた彼女は目を大きく開けて
まぶたを数回パチクリさせた後
つむじをこちらに向ける


さっき素直に行くと言えなかった後悔があったからか
彼女には素直に思っていることを話した

が緊張しているのか彼女は固まったままで
声をかけても反応がない



『おい、さくら』



名前を呼んで1歩近付く
ようやく顔を上げた彼女


思ったよりも顔が近くてドキっとしたが


それ以上に彼女の出す驚いた声が面白いくて
ますます気に入った



彼女の反応が新鮮で可愛くてついついからかいたくなる



『また来るから』



それは自然に出た言葉だった

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作者名:ゆき | 作成日時:2023年6月18日 18時

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