Escape from Fate 4 (ページ13)

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来たる俺の誕生日の次の日

昨日ブログを更新している時に誕生日なことに気付くくらい自分の誕生日への関心は薄かった

7人での収録があり控え室に行くと
千賀がスマホ片手に迫ってきた

「あ！ガヤさん！見つけたよ、この前の子！！」

『誰？』

「ほら、この前インタビューで話した！ガヤさんの誕生日お祝いしてましたって子！」

『あぁ』

なるべく冷静を装いつつ返事をするが
内心ドキドキだった

千賀からスマホを受け取るとそこには
「さくら」と書かれたプロフィール

スクロールすると、あの日に撮ったであろう写真と
俺への祝いの言葉と感謝の言葉に
胸が熱くなった

さすがに「結婚する？」のうちわの画像は無かったけど

千賀のスマホを握りしめて彼女のSNSを眺めていると
宮田と玉が入ってくる

「ん？ガヤ何を見てるの？」

「どれどれ？あ！あの時の子の祭壇じゃん！」

覗き込んできた宮田は直ぐに彼女だと気付いたらしく
千賀と2人でわちゃわちゃ

「藤ヶ谷ガールちゃんの呟き面白いな」

「ガヤさんのこと大好きなの伝わるよね」

「んね、可愛い」

「藤ヶ谷ガールちゃん東京ドーム居るかな？」

さっきから聞いてればなんだその藤ヶ谷ガールちゃんって

『藤ヶ谷ガールちゃんってなんだよ』

聞いてみると2人は何かおかしい？と言いたげな表情で

「ガヤさんのファンだから藤ヶ谷ガール」

「そうだよ。ガヤのファンだから藤ヶ谷ガール」

『なんでもいいわ』

彼女の名前はさくらと言うらしい

最もこれは間違いでは無いけど
勘違いて後に恥ずかしい思いをするとは
この時の俺は知らない