6.別れる話 ページ8
「…じゃあね。冴」
公園の入口で数歩離れている冴に小さく手を振る。
次会えるのはいつ頃になるのだろうか。また4年後か…もしくは倍以上か。まぁ、私たちにはインターネットっていう連絡手段もあるし声も聞けなくなる、というわけではない。
「…またな。A」
冴の小さな声が誰もいない公園に響く。
今日はふたりだけだったけど、いつかまた冴と凛と私でこの公園に来られたらいいな、なんて未来のことを考えたりもした。
「…というか、冴…私のこと�犹个舛磴鶚瓩辰童討屬里笋瓩燭痢�」
最初から疑問に思っていたことだった。
昔は可愛く私のことを�犹个舛磴鶚瓩噺討鵑任�れていたのに。いつから大人になってしまったのやら。
冴は整った眉を歪ませて口をひらく。
「…どうでもいいだろ。そんなこと」
「そんなことって…私は真剣なんだけど」
口をとがらせて冴を見つめると、冴はその口元をフッと緩ませた。…笑った。
「…姉ちゃんは、昔から変わらねぇな」
「何それ。子供っぽいってこと？私だって立派な大人なんですけどー」
茶化すように話す。昔みたいに話して、少しでも冴の疲労が消えてくれたら嬉しい。
私は冴を瞳に映して、小さく微笑む。
「…それじゃあ…今度こそ、またね」
「…あぁ。またな」
それから冴は足をくるりと方向転換させて公園から去っていった。私は冴の背中が視界から消えるまで彼を見送った。
結局、私が聞きたかった�猾曚琉枴儉瓩砲弔い討亙垢韻覆�った。そんな雰囲気でもなかったし、�猾曚琉枴儉瓩砲弔い討和臺�予想はついた。
「…冴が関係するんだろうなあ」
冴が、変わってしまった冴でも私に愛を求められるか、を聞いた理由――きっと凛に今の彼を否定でもされたのだろう。
「…」
私も冴と逆の方向へと足を進ませる。
凛と冴、彼らの問題に私が首を突っ込むことはしない。
彼らの問題は彼らの問題なのだから。私が解決しようとしても、きっと上手くいくことはないのだろう。
だから、私に出来ることはいつか冴と凛が前のようになったときに彼らを迎えられるように待っていることだけ。
だって、結局は凛と冴の兄弟喧嘩なのだから。
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湊(プロフ) - もちうささん» もちうささん、コメントありがとうございます！これからもふたつのルートにご注目ください！ (6月8日 19時) (
レス) id: 8e39c25e39 (このIDを非表示/違反報告)
もちうさ - 凛ルートと凪ルートがありますね！凛君推しなので結婚とか出来なくても事実婚なら出来ますね！ (6月8日 13時) (レス) @page34 id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - アルです！\(●°ω°●)/さん» アルです！\(●°ω°●)/さん、コメントありがとうございます！凪は私的にも好きなキャラクターなのでどんどん活躍させていきたいと思っています！ (5月28日 1時) (レス) id: 8e39c25e39 (このIDを非表示/違反報告)
アルです！\(●°ω°●)/(プロフ) - そういえば糸師兄弟と凪は神奈川県出身だったなぁ…凪登場ありがとうございます！ (5月28日 0時) (レス) @page17 id: f6a6e363df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊 | 作成日時：2023年5月19日 12時
