14.彼氏をつくってみる話 ページ16
［きゃ！ぶつかっちゃった…］
「…ほぇー…」
画面の中には、［いたぁい…］と額を抑えているかわいらしい女の子。彼女に手を差し出しているのが、今回の私の攻略対象。
［君！大丈夫かい！？］
「ここで選択肢……」
手を差し出された彼に対してなんと言うか…。
1つ目が［はい…大丈夫です］
2つ目が［大丈夫じゃない！慰謝料請求するわよ！］
「…どっちがいいかな」
ポチポチと上と下の選択肢を交互に選択していく。
正直、どっちでもいいので交互に選択して止まった選択肢にしよう。
「…てってってっ…ポチッと」
［大丈夫じゃない！慰謝料請求するわよ！］
ありゃ、こっちになっちゃったか。
まぁでも、こっちの方が話も面白そうだ。さてさてどんな展開に…。
「…姉ちゃん、何してんだ」
「…凛」
声の方向へと振り返ると、私を怪訝な瞳で見つめている凛がいた。私は凛にスマホの画面を見せつけるようにする。
「見て。彼氏作ってる」
「あ゛？」
凛は私の発言に眉を深く歪めて、私からスマホを奪いとった。
「ちょ…凛、とらないでよ」
「姉ちゃんが勝手に彼氏作るからだろ…」
ポチポチと凛が操作していく。
私は凛のその姿に口をとがらせる。…せっかく、友達に紹介してもらったのに。
私が今プレイしていたゲームは�牴欺�ゲーム�瓩覆襪發里如�彼氏が出来ない私のために友達が紹介してくれたアプリなのだ。
「チッ、モブが姉ちゃんに気安く話しかけんなよ…」
ブツブツ呟きながら凛は私のスマホを操作する。
そして数分後、私にスマホを返してくれた。
「…ねぇ、凛…なんか攻略対象にめっちゃ嫌われてるんだけど」
「知らねぇ。ソイツが見る目ねぇだけだ。そんな男はやめとけ」
凛は腕を組んでまた舌打ちした。
私は睨まれている攻略対象を見つめながら、また操作する。
［ねぇ、信じて！そんなことしてないわ！］
女の子の言葉を最後に画面にはGAME OVERの文字が浮かび上がる。
画面の中にいる攻略対象には［君がそんなふしだらな女だったとは思わなかったよ］とか言われちゃってるし。
凛、ほんとになにしたの…。
「…姉ちゃんには、俺がいればいいだろ」
凛はムスッとした顔を私に向けて小さく呟く。
私はスマホの画面をブチッと切って凛に向き直る。
「凛がいればいいけど、これは許さないです。今度、凛のホラーゲームでバッドエンドしまくる」
後に、苦手なホラーゲームを選択して全てのバッドエンドをプレイさせられたのはまた別のお話。
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湊(プロフ) - もちうささん» もちうささん、コメントありがとうございます！これからもふたつのルートにご注目ください！ (6月8日 19時) (
レス) id: 8e39c25e39 (このIDを非表示/違反報告)
もちうさ - 凛ルートと凪ルートがありますね！凛君推しなので結婚とか出来なくても事実婚なら出来ますね！ (6月8日 13時) (レス) @page34 id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - アルです！\(●°ω°●)/さん» アルです！\(●°ω°●)/さん、コメントありがとうございます！凪は私的にも好きなキャラクターなのでどんどん活躍させていきたいと思っています！ (5月28日 1時) (レス) id: 8e39c25e39 (このIDを非表示/違反報告)
アルです！\(●°ω°●)/(プロフ) - そういえば糸師兄弟と凪は神奈川県出身だったなぁ…凪登場ありがとうございます！ (5月28日 0時) (レス) @page17 id: f6a6e363df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊 | 作成日時：2023年5月19日 12時
