Honest 86 ページ45
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Aside
「…………〜っ……」
少しの目眩と共に目が覚めると視界にはコンクリートの壁が広がっていた。自分の体は縛られて横たわっているらしく横向きだけど。
ちょっとまって、私なんでこんな所にいるのよ?!
…あー、ちょっとずつ思い出したわよ。確か気持ち悪くなってトイレに行ってみんなの所に戻ろうとしたらあの男に捕まって………
………まってじゃああの男たちは?!
男2「なあ、あいつ連れてきたはいいけどどうすんの?」
そこにいるのね。状況を把握するためにその男たちの会話に耳を傾けた。もちろん気づかれないように。
男1「ん?ああ、あいつか。別にどうもしねぇよ。おとなしくしてればちょっと遊んでやって返すつもりだったけどよ。」
………「どうもしない」?じゃあなんで連れてきて………
男1「抵抗しやがってしぶとい女だぜ。俺は純粋で黙って言うことを聞く女を探してんだよ。」
はぁ?!何よその言い草は!!話しかけてきたのそっちでしょう?!すみませんでしたねぇ可愛くなくて!!
…「可愛くない」、か。
"ほんと可愛くないよねぇ……"
凛月…………早く戻りたい。また心配かけちゃった。友にも真緒にも。
その前にこの男たちをどうにかしないとなんだけどね。でも今縛られてる状況で迂闊に動いたら何されるかわかんないしどうすれば……
男1「おら、他の女探しに行くぞ。」
男2「えっ、この女はどうするんですか…?!」
男1「あ?ああ、こいつにはもう用はねぇからこのままここに放っとけ。……ああそうそう、ちゃんと鍵もかけろよ…?」
ちょっとまって鍵?!っていうかもう用ないなら帰してよ!!!
男1「この女起きたらどんな顔するんだろ〜なァ。…ま、せいぜい痛い目みろや。」
汚らしい笑い声を上げて出ていった男たち。もちろん鍵までご丁寧に閉めて。
「………え、私どうしたらいいの…?」
こんな状況漫画でしか見たことないわよ………普通だったら男たちがいる時点でヒーロー的な人が助けに来てくれて………漫画よ漫画。自分でなんとかしましょう。
幸い口は塞がれていない為、呼吸は楽だ。しかし何よりもきついのはこの寒さだ。コンクリの床から冷たさが体に染みてくる。
おまけにいつの間にか夕方になっているらしく外が少し暗い。…そりゃあ寒い訳ね。
どうしよう。動くにも動けないし扉もだいぶ分厚く、女の私には壊せない。
考えるのよ…あと私に出来ること_______________
!
あった………!!!
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まじっく(プロフ) - 未來さん» うおおお未來さん!フォローまでありがとうございます!!楽しんで頂けてますか!!光栄です☆受験終わったらすぐに帰ってきますので、待っててください!! (2019年8月23日 22時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - コメント失礼します。Twitterフォローさせていただきました!未來という名前でやっております。いつも楽しく読ませていただいてます!これからも更新頑張ってください! (2019年8月12日 2時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 赤間琉斗さん» うおおおありがとうございます!!是非とも書かせて頂きましょう...☆私も終わらせておきながら少し物足りなかったんですよね(´-ω-` ) (2019年7月29日 23時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
赤間琉斗(プロフ) - 正直もっと見たいです。付き合った後の話もゆっくりと… (2019年7月29日 22時) (レス) id: dd203c2451 (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 雨紫陽花さん» えっ雨紫陽花さんんんん?!凛月くんの許嫁のお話愛読させて頂いてます!!うあああありがとうございます好きだなんて嬉しすぎる....( ˘ω˘ )頑張ります!! (2019年7月9日 20時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まじっく | 作成日時:2019年7月6日 17時