可愛くない君。2【朔間凛月】

Honest 78 ページ37

.

凛月side


いつも通りま〜くんにおぶられて教室に行くとすごいしかめっ面のAが俺の席に座っていた。…俺なんかしたっけ…

A「……りっ、凛月！！」

『うわっ、いきなり大声出さないでようるさいな〜……』

A「うっ、うるさい！！……あの、さ。今週末空いてる…？」


………ふぅん？どっか行きたいんだ。ほんとわかりやすいよねぇ、Aって……♪ま、なんか頑張ってるし今日は朝だけどちゃんと答えてあげるね。


『うん、空いてるけど？』

A「！！ほんとっ?!あ、えっと……これ！！」


ぴっ、と前に勢いよく出されたのは遊園地のペアチケット。


A「ここ…一緒に行かない？」

『うん、いいんじゃない？』

A「やっぱりそうよね人多いし行きたくないわよね………ってうぇぇえっ?!」


ぶっ……くっくっ…何なのその反応wwあー、だから飽きないんだよねぇ、ほんと。…急に可愛い反応するからずるいよねこいつ。


目の前で楽しそうに日程を考えてるからちょっとからかってやると、また真っ赤な顔で怒る。ふふ、やっぱりこの調子じゃ気づいてないよね……？


『ふふっ…ま、そういうことにしといてあげる。楽しみにしてるねぇ、「初デート」♪』


もうすぐ予鈴も鳴るしそれだけ言って席に戻る。ちらっ、とあいつをみると予想通り気づいてなかったみたいで顔を真っ赤にしてる。


面白いから写真撮っとこ♪ふふっ…これ待ち受けにしよっと。



………あ、でもや〜めた。だってさ、



待ち受けにしてるとみんなに見られちゃうじゃん？

ってことで『これ』は俺だけの秘密…♪

･


嵐「あらあら、凛月ちゃんったらAちゃんのこと大好きねェ♪」

真緒「ははっ、凛月が他人にああやって執着することなんてあんまりないからな〜。」

嵐「んふふ、子離れした親の気持ちねェ。…ところで真緒ちゃんは『そういうの』ないの？」

真緒「いや別に俺はなんつーか脈ナシっつーか…………って何聞いてんだよ?!」

嵐「きゃぁん！！あるのね？あるのね?!逃がさないわよォ！！」

真緒「やめろ！！あぁっくそ！！油断したぁぁあああ！！！」


……なんかま〜くんとナッちゃんが暴れてる…あんまりま〜くんいじめないでよねぇ。


ふぁあ…ふ。さぁて、プラン考えなきゃ。あ〜あ、俺の貴重な睡眠時間がなくなっちゃう…♪

Honest 79→←Honest 77

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す