Honest 73 ページ32
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凛月「…しょうがないなぁ。絶対こっち向かないでよ?」
そう言って凛月は私の後ろから抱きついてくる。…暖かっ。こいつが子供体温だからなのか、それとも照れているからなのかは分からない。
『はいはい…それで?』
回された腕をきゅっと掴むと抱きしめる力が少し強くなった。
凛月「…Aから兄者の匂いがした。」
…はい?私から朔間先輩の匂いがした?それあんたの匂いじゃないの?ほら、家族なんだし。
凛月「…いやあれはアイツ単体の匂い。あんなの何かない限り匂いなんて着くわけないじゃん。なのにAも何も言ってくれないし…」
ムスッとした声が後ろから聞こえる。…そんなことで怒ってたの?
『そんな匂いくらいで怒んなくてもいいでしょ…?』
凛月「う〜、だってAと一緒にいたいけどあいつの匂いがするんじゃあいつの顔思い出しちゃうじゃん。Aのバカ〜、人でなし〜、兄者のとこでもどこでも行っちゃえ〜!!」
人でなしはあんたじゃないのっ!!…たまーに子供みたいになるわよねぇ凛月って。いや、別に可愛いなんて思ってないからね?!
『…どこへでも行っちゃえ〜って言いながらがっちりホールドしてるのは誰ですかー?』
ちらっ、と彼を見ると頬を染めながらそっぽを向いている。…やめなさいよ、こっちまで恥ずかしいじゃない。
『…あのねぇ、一応ちゃんとあんたのこと色々真剣に考えて付き合ってるんだから、そんな簡単に揺らぐわけないでしょ?』
出会いは最悪で。印象も全然良くなくて。あんたのことこれっぽっちだって認める気はさらさらなかった。
でもだんだんと関わっていくうちに意外と紳士的で、優しくて、仲間思いで。知らない間に惹かれてたの。悔しいけど…認めちゃったのよね、あんたの
こと。
『…っだから、あんたのことちゃんと大好きだから心配するなって言ってんの!』
凛月「!!…こんな時だけ素直になるとか…ズルすぎでしょ。」
安心したようにふにゃりと笑みを浮かべる凛月。ほんっと、手がかかる彼氏様ね…♪
こうしてこの件はひと段落着いたのだが…
『…そろそろ離れない?』
凛月「え〜、いいじゃん。俺の事『大好き』なんでしょ?(にやり)」
『はぁ?!べっ、別にそれは言葉のあやってやつで…』
六花「お姉ちゃんただい…ま…おじゃましました。」
『ちょ、ちょっと六花!!恥ずかしいから今出てかないで!!』
…また新たな事件発生のようです( ˘ω˘ )
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まじっく(プロフ) - 未來さん» うおおお未來さん!フォローまでありがとうございます!!楽しんで頂けてますか!!光栄です☆受験終わったらすぐに帰ってきますので、待っててください!! (2019年8月23日 22時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - コメント失礼します。Twitterフォローさせていただきました!未來という名前でやっております。いつも楽しく読ませていただいてます!これからも更新頑張ってください! (2019年8月12日 2時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 赤間琉斗さん» うおおおありがとうございます!!是非とも書かせて頂きましょう...☆私も終わらせておきながら少し物足りなかったんですよね(´-ω-` ) (2019年7月29日 23時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
赤間琉斗(プロフ) - 正直もっと見たいです。付き合った後の話もゆっくりと… (2019年7月29日 22時) (レス) id: dd203c2451 (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 雨紫陽花さん» えっ雨紫陽花さんんんん?!凛月くんの許嫁のお話愛読させて頂いてます!!うあああありがとうございます好きだなんて嬉しすぎる....( ˘ω˘ )頑張ります!! (2019年7月9日 20時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まじっく | 作成日時:2019年7月6日 17時