可愛くない君。2【朔間凛月】

Honest 59 ページ14

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凛月「あのさ、明後日のライブの事なんだけど、」


.....何よ改まって。調子狂うからやめてよね?!


凛月「今回Aには客席じゃなくて舞台裏で見てて欲しいんだけどいい？」

『....いいけど、どうして？客席の方が全体を見れるし、後で改善点とか伝えるならそっちの方がいいと思うんだけど。』

凛月「ふふっ、それは本番のお楽しみ。まあ、とりあえず本番5分前には舞台裏に来てよね。おやすみ〜♪」ﾌﾞﾂｯ


ツーッ、ツーッ


....はあああああ?!何よあれ！「本番のお楽しみ」?!そんなのしらないわよ！！拒否権って物ないわけ?!私別にいいって言ってないわよ?!仕方ないから行ってあげるけど！

お楽しみって言うからには楽しいんでしょうね？楽しくなかったらグーパン1発くらわそう。


舞台裏なんて久しぶり。....あの日以来、かな。


『舞台裏、か。そんな所に行ったらねぇ....




歌いたくなっちゃうじゃないの.......』


特にプロデュースをしているとやっぱり羨ましいと思ってしまう。思う存分輝いて一生懸命にパフォーマンスをしている、そんな彼らを。


...まあ、私は形上『プロデューサー』。舞台に上がることは出来ないけど、精一杯サポートするつもり。あんずもいるし、途中編入の割には楽しめている。


『頑張りなさいよ、凛月。ううん、Knights。』



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そして迎えたライブ当日。ちょっと早いけど、もう舞台裏に着いてしまった。

凛月「あ、Aだ〜。来てくれたんだねぇ♪」

泉「ん？A、ちょっと早くない？ライブまでまだまだ時間あるんだけど？」


そこにはもうライブの衣装を身にまとったKnightsがスタンバっていた。

『あー...ちょ、ちょっとだけ...楽しみだったので...』


嵐「あらあら、ホントに『ちょっとだけ』かしらァ？」

司「おや、心做しかお姉様のfaceが緩んでいるように見えますが？」


『.....っええそうですとも?!楽しみでした！すっごく！！』


レオ「わははは☆Aは今日も元気だなぁ！ところでお前、あの曲まだ覚えてるよな？」


私の唄ですよね。もちろん覚えてますとも。歌いやすくて意外と気に入ってる。


『ええ、もちろん覚えてます。何しろ「王さま」から頂いた曲なので(にっ)』

レオ「ははっ、そうかそうか！苦しゅうないっ！」


....それ殿様とかのセリフだよね？

泉「はいはい、おしゃべりはそこまで〜。じゃあA、ちょっとツラ貸しな！」






.....はい？

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