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Extraordinary 15 ページ16

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『行ってまいります。』

母「ふふ。楽しんでらっしゃいな。」


なるべく表に出さないようにしていたのだが、母さんにはどうやら伝わってしまったようでくすくすと笑われながら見送られた。


『ふふ……ふふふ……』

どうしよう。楽しみすぎてにやけ笑いが止まらない。だってようやく夢ノ咲に通えるんだぞ?!あんなにキャラの濃い生徒が沢山いるんだぞ?!面白いに決まってるじゃないか。


『ああっ……やっと退屈な日々に終止符が打たれそうだ……!!!』

レオ「わはは、朝から元気だなおまえ!」

『そりゃあそうだろう!!街に待ち望んだこんなにも素晴らしい日なんだか…………ら?!』


視界に飛び込んできたのはオレンジのところどころ跳ねた髪に輝くグリーンの瞳をした少年、月永少年だった。

レオ「うっちゅ〜、A☆…あれ、でもなんでおまえ夢ノ咲の制服着てんの?ん〜、人違いか?いやっ、でもおまえAだよな?綺麗な声の奴!あっ、さてはおまえ!Aに成りすました宇宙人だな!!」


まってくれ1人で話を進めないでくれ。予期していなかった2度目の接触でもやはり意思疎通を図るのは難しいようだ。

私のことを宇宙人だのなんだのと言いながら再び両手でピースを作り、うっちゅ〜☆とよく分からない挨拶をしてくる少年。…面白いなそれ。


『いや、私は宇宙人ではない桜庭Aだ!今日から夢ノ咲に通うことになってな。』

レオ「う〜、答えを言うなよ!!…ん?おまえ夢ノ咲に通うのか?」

『ああ。この通り夢ノ咲でプロデュース科という所に編入することになったんだ!』

レオ「……ふぅん。ま、頑張れよっ!新米プロデューサー!!」



…一瞬何かを考えたように見えたのは気のせいだろうか。少年はそれ以上は何も聞かずに再び作曲を始めてしまった。

こうなった以上、彼と話を続けるのは難しいと前回の遭遇より学んだため、とりあえず彼を置いて学院に向かうことにした。


「頑張れよ」、か。「頑張ろうな」ではないんだな…。彼は学院に戻る気は無いのか…?いやでも一応休学だしな………。


………だめだ、考えても考えてもわからん。今私があの場で彼にしてやれることは何も無い。そのできる何かを探すために夢ノ咲に通うんだ。


私はさっきよりもしっかりと地を踏みしめて学院へと足を進めた。

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まじっく(プロフ) - 星宙*°さん» お読みいただき本当にありがとうございます!!嬉しいお言葉...そう言って頂けるだけでとても心の支えになります!頑張ります!! (2021年1月6日 10時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
星宙*°(プロフ) - とっても好きです…!夢主ちゃんの話し方だったりも私の好きな感じで読んででとても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2021年1月6日 0時) (レス) id: 023b61331c (このIDを非表示/違反報告)
まじっく(プロフ) - 凛々さん» わ〜!ありがとうございます!!今日から復活致します!!! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 46dd36dd9b (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - いつまでも更新待ってますよ(・ω・`*) (2020年1月10日 19時) (レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まじっく | 作成日時:2019年7月20日 16時

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