ニ試合 ページ4
*
ふわり、と物凄い色気を晒しだし頬に唇を重ねてくる彼。
この人、こんな表情できるんだ。
『‥いつから起きて?』
「最初から。」
小悪魔のように微笑む彼。とんでもない策士だ。
口角は上がりきっていてこの状況を楽しんでいるのがよくわかる。
「ねぇ、もう終わりなん?」
私の首に手を回し、甘えた声を出す彼。
なんなんだ、彼の目的は何?
「僕のこと、攻めてくれるんやないの?」
『…え?』
予想外の質問に、硬直する。
拳の1つや2つ、来ると思っていたのに。
「さっきキスしてくれたやん。こうやってさ、」
そう呟いて私の唇に自の唇を重ねる彼。
暫くすると、微かに開いた唇から舌が侵入してくる。
生暖かく柔らかいものに口内をまさぐられる。
『ッふ、ぁ、ん』
「え、もしかして君受けも大丈夫な人〜?」
唇を離し、ニヤニヤと笑う彼。
初めてだった。
他人のキスで、こんな風になったのは。
ドキドキと鼓動がはやくなる。
息を整えながらも私の興奮はピークに達していた。
この人と、、
この人を攻めてみたい。
そう思ったときにはもう、彼の唇に噛み付いていた。
彼の舌をおいかけ、撫でる。
「ッは、やっとその気になった」
赤らむ頬と乱れた髪に心臓をぎゅっと掴まれる。
これだ。これが私の求めていたもの。
シャツを捲り、お腹に下を這わす。
「ッあ、っそこ、やぁ」
お腹は弱いのか、快楽に耐えるよう必死に眉を寄せる彼。
「ッあぁ!っふ、んん!」
お腹と足の付け根を同時になぞればビクリと震える体。
『…綺麗ですよ、凄く。』
そう耳元で囁くとぴく、っと反応し、
「さ、かたッ、坂田っていって、ッ!」
息が切れ切れのなか、懇願する彼。
どんどん心臓が締め付けられる。可愛いなこの人。
『坂田さん、可愛いですよ。』
「っふ、うれしく、なっ、ッあぁ!」
可愛い。と発せば睨むように視線を上げ、火照った顔を近づけてくる。
対抗の時間も与えないほど直ぐに舌が割って入ってくる。
先程より、舌を絡みつけるキス。
仕返しと言わんばかりの表情と、太腿をなでる手。
『っふ、ぁ、さかたさん、』
「君も充分可愛いよッ、」
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さざんか(プロフ) - 終わり!?!?まだまだこれからですよ作者様……!!!うらたさんも志麻さんも登場してないですし、なによりこんないい所で終わるなんて生殺しじゃないですか!!!!続き待ってますから!!!!!!!!!!!😭😭 (2023年1月21日 0時) (レス) @page11 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2021年9月17日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
よ(プロフ) - 瑠珂さん» コメントありがとうございます。瑠珂様のお言葉で創作意欲が上昇致しました!嬉しいコメントありがとうございます!今後ともこの物語をどうぞよろしくお願い致します。 (2020年2月17日 16時) (レス) id: 4992fa2252 (このIDを非表示/違反報告)
瑠珂(プロフ) - 更新ありがとうございます!続き読むのがめっちゃ楽しみです!! (2020年2月17日 14時) (レス) id: da9dad6d7f (このIDを非表示/違反報告)
よ(プロフ) - ちぃさん» コメントありがとうございます。好きといっていただき嬉しい限りです!このお話を好きになっていただきありがとうございます。これからもよろしくお願い致します! (2019年12月1日 10時) (レス) id: 4992fa2252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よんり | 作成日時:2019年11月24日 10時