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「‥だ、、太宰さんが真面目に…。」
「明日は落雷か?竜巻でも…。」
社員一同がどれだけ彼のことを悪く云っても手を止めることなく、目の前の仕事に集中してしまっていた。
昨日に続いて変だ、と若い衆からは噂される。呪われているのだろうか、とも。変なキノコをまた…との声も。
顔色一つ変えることなく、涼しげな顔をしていた。
「国木田くん、これ終わったから。敦くん、これ桁がひとつだけ狂ってるから確認しておいて。谷崎くん、私にも紅茶を一杯頼むよ。」
先程まで何一つ言葉を発さず、仕事と睨めっこしていた彼が急に動き始めたので、皆もそれなりに驚いた。
熟可笑しい彼の言動の一つひとつ。
矢張り、彼女が関係しているのでは。中島の読みは正しかったが、誰も正解を述べるものはいなかった。
何処かいそいそしていた彼の元に訪れたのは大分な不幸な出来事が。
「太宰、ビルでの爆破が有ったらしい、調査しに行くぞ。」
国木田が手帳にそう記しながら太宰に声を掛け、手帳を閉じたと同時に此方の瞳を見つめ、訴えかけた。
「国木田くんの手帳は我儘なものだよ、全く。ほら、早く行こうか。」
………やっぱり変なキノコ、食べたよ。あの人。
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時雨(プロフ) - ネムさん» そう言っていただけてめっちゃめちゃ嬉しいです!!!!!!!!!!!このコメントで私もニコニコしちゃいました。嬉しさいっぱいです、こんなに長いのに読了してくださりありがとうございました! (8月6日 2時) (レス) id: b6f643f10a (このIDを非表示/違反報告)
ネム(プロフ) - あぁもう…だめだ。なんか言葉に詰まってしまいます。完結ありがとうございます。最高でした。 (8月1日 1時) (レス) @page41 id: 41eadc19f5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ピポポタマスさん» 遅くなって御免なさい。本作中にとても書けず、おまけという形で書かせて頂きました。甘くねぇな…コーヒーシュガーにもなりきれてません…本当にすいません。書き直しならいつでも致します。(双黒なのに太宰さんしか使っていない…ああああ!!) (2018年3月7日 22時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きなこもちさん» 有難うございます!満足頂けましたか?とてもの三連続…w次回の作品もいずれ書きますのでその時はよろしくお願いします! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます!とてもとてもとても面白かった…!お疲れ様でした(*´∀`*) (2018年3月4日 19時) (レス) id: 48ae29e69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年2月14日 12時