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「…結局、異能はなんだったんだろう。」
ぼそっと呟いた中島の言葉に太宰が反応する。国木田も耳をピクリと動かした。
「そうだ、太宰。小娘の異能、聞きそびれてしまった。吐け。」
「え?拷問?厭だなぁ。」
勿論、太宰は彼女の異能を知っている。
「ふふふ、教える筈無いだろう?彼の娘が危険に晒されるかも知れないのにさ。」
「だが、貴様が吐かないとこの社自体が危機に晒されるのかも知れないんだぞ。」
反抗するまでもなくその通りだった。彼女の実力は外の世界へ漏れつつある。命を狙われているというレッテルがいつでも付き纏う。
そんな彼女を護りたいのが彼の云い分だった。
「妹の為だったら喜んで世界を焼く…だよねぇ。谷崎君?」
客人用の茶飲みを水で流していた谷崎に話を振る。
谷崎潤一郎。異能力、細雪を所持。雪の空間をスクリーン上に変えることが出来る。酷く暗殺に向いた能力だ、侮れない。
「…なんであの現場にいなかったのに知ってるンですか………」
それが彼だ。人の1つ、否、2つ3つをも上をゆく男だ。
「まぁまぁ
谷崎は肩を落とした。
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時雨(プロフ) - ネムさん» そう言っていただけてめっちゃめちゃ嬉しいです!!!!!!!!!!!このコメントで私もニコニコしちゃいました。嬉しさいっぱいです、こんなに長いのに読了してくださりありがとうございました! (8月6日 2時) (レス) id: b6f643f10a (このIDを非表示/違反報告)
ネム(プロフ) - あぁもう…だめだ。なんか言葉に詰まってしまいます。完結ありがとうございます。最高でした。 (8月1日 1時) (レス) @page41 id: 41eadc19f5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ピポポタマスさん» 遅くなって御免なさい。本作中にとても書けず、おまけという形で書かせて頂きました。甘くねぇな…コーヒーシュガーにもなりきれてません…本当にすいません。書き直しならいつでも致します。(双黒なのに太宰さんしか使っていない…ああああ!!) (2018年3月7日 22時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きなこもちさん» 有難うございます!満足頂けましたか?とてもの三連続…w次回の作品もいずれ書きますのでその時はよろしくお願いします! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 23b0d452e1 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 完結おめでとうございます!とてもとてもとても面白かった…!お疲れ様でした(*´∀`*) (2018年3月4日 19時) (レス) id: 48ae29e69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年2月14日 12時