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6:弱肉強食 ページ6

あっという間に生ビールを飲み干し




今度は大ジョッキを注文した彼女に依頼についての話を切り出した




「それで今週の日曜日についてのことだが」




『あれ?敬語じゃないんだね』




「バレているなら安室透でいる必要は無い




ここは個室で人目もないしな」




常盤はぐるりと見回して枝豆に手を伸ばした




『なるほど




カップルか夫婦じゃないと入れないから




私に相手役を依頼したんだよね』




「君には彼女役として一緒に遊園地に来てもらう」




『彼女役以外の設定は決めなくて大丈夫かい?




もしどちらかの知り合いにあった場合も誤魔化さないといけないだろう』




「それならもう部下に考えさせた」




俺が渡した紙を上から下まで読むと




君の設定は?と尋ねてきた




「俺の設定?」




『そ、私は女性らしくおしとやかに振る舞えばいいことはわかった




君も紳士らしくした方がいいんじゃないのかな』




「僕はもう紳士ですよ」




『その安室透モード好かないね』




出会いは共通の友達の紹介




付き合って3ヶ月程ということにしておいた




「何でも屋って何するんだ」




『そりゃあもう何でもだよ




今回みたいに疑似夫婦、恋人、友達みたいなのもあれば




スポーツ系での助っ人や人探し




情報提供まで私に出来ることは何でも




それが何でも屋ってもんさ』




「へぇ、この間は金とるぞなんて言ったくせに




今日は随分と素直なんだな」




『何を勘違いしているんだい?




ここは君の奢りなんだから




そのお代分情報提供したまでだよ』




「なッッ!!!」




『今の情報はその枝豆分程だね




ビール分まだ残ってるよ』




2人で食べようと言っていたくせに




枝豆は蟻塚のように皮だけ盛り上がっていた




「人の金でよくそこまで、、、、」




『いやぁ、人の金で飲む酒は美味いねぇ』




「少しは遠慮するということを知らないのか!君は!」




『弱肉強食の世界だよ



早く食べなかった君が悪い』

7:偽り→←5:乾杯*



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ちろる | 作成日時:2023年8月13日 1時

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