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ドンヒョクに話す為に、初めてあった日、チーズケーキを食べてから連絡をした時、カフェに入って話してからバイト先まで送っていったこと、思い返す。
頭に浮かぶのは雨に打たれながら静かに泣いていたAちゃん。
電話越しに聞こえる初めて聞く明るい声。
フワリと笑うAちゃん。
思わず頬が緩んでいることに気づいて、咄嗟に表情管理。
「それでまた今度Aちゃんのバイト先に飲みに行く約束した。」
一通りのことを話終えて、ドンヒョクの顔を見れば何故か笑いを堪えている。
「…な、なんだよ。」
「いや、マクヒョンが美容師って！ははっ！」
お腹を抱えてヒーヒー言いながら大爆笑するから、恥ずかしくなってくる。
今思えば自分も何故咄嗟に出てきたのが美容師なのかは分からない。
「仕方ないだろ、アイドルとは言えないんだから…。」
情けない声が出ていた。
僕の言葉にドンヒョクの笑い声はピタリと聞こえなくなる。
「…Aちゃん、本当に何も知らないの？」
「知らないと思う。僕のことはもちろん、NCTの事さえも知らないと思う。見てる感じだと。
…あとお前がAちゃんって呼ぶな。」
うーん、と顎に手をつけてまたクルクルと椅子の上で回り始めたドンヒョク。
僕はまたAちゃんに嘘をついてしまった罪悪感で胸がいっぱいで苦しくなる。
「まぁ、知らない方がマクヒョンにとっては嬉しいよね。」
ドンヒョクはどこかを見据えて、そう呟く。
「でもAちゃんがこのままずっと知らないままだと可哀想。」
ドンヒョクの言葉でまた胸がギュッと苦しくなる。
…そんなの僕だって分かってる。
「それに、いつかはバレるよ。絶対。
その時にAちゃんがどうするかで全部が決まると思うけど？」
怖かった。
ドンヒョクに言われなくたって、分かっていたことなのに。
いざ自分じゃない第三者に確信ついたことを言われてしまえば現実味がグッと湧いて怖かった。
…もし、僕が嘘をついていることを知ったらAちゃんはどんな顔をするんだろう。
僕がNCTのマークだと知ったら、Aちゃんはどんな態度をとるんだろう。
「マクヒョンって、馬鹿だよね。」
呆れたように笑われた。
何も言い返せなくて、大きなため息と乾いた笑い声が出る。
なのに思い浮かぶAちゃんは綺麗に笑っているAちゃんの姿ばかり。
もうとっくに引き返すには手遅れだ。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
