___ 初めて ページ15
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あの日からというものマクくんとは頻繁に連絡を取り合うようになっていて、携帯が通知を知らせる度に私はマクくんを期待してしまう。
携帯の画面を見れば関係ないアプリの通知だったり広告のカトクが入る度に、なんだ…って肩を落としてしまう。
そんな私を見て不思議そうに様子を伺っているのは同じ経済学部のユラ。
人でごった返している学食。
大好きなカレーを頼んだのに、全く手が進まなくてまだ半分以上残っているのにユラは食べ終わったようで水を飲み干した。
｢さっきから何？携帯見てはため息ついて。｣
『返信来ない。』
そう言えば、あぁ。マクくんね。なんて白い目で私を見る。
｢案外遊び人だったりして。｣
私の反応を楽しむようにクスクスと笑う。
『いや、マクくんに限ってない、…と思う。』
そう思いたい。
あの照れくさそうな笑顔とか、遊び慣れてる人に出せる可愛さじゃないし。
｢でもまだアンタ2回しか会ったことないんでしょ？｣
『……そうだけど。』
ユラの言う通りだ。
2回しか会ってないくせになんで私はマクくんの全部を知ってる気でいるんだ。
自惚れているようで自分に恥ずかしくなる。
｢そのマクくんのどこがそんなに良いの？｣
ユラは頬杖をついて不思議そうに首を傾ける。
『初めてだったんだよね。』
｢何が？｣
『この人のこともっと知りたいな、って思ったの。
どんな顔して怒るんだろ、とか。
友達といる時はどんな顔してるんだろ〜とか…。』
ソワソワして返信を待つのは別にマクくんが初めてじゃない。
ミンギュに恋してた時も同じようにソワソワしてずっと返信待ってた。
『とにかくマクくんのことを知りたくなるの。』
この感情は今までとは違う。
なんだか心の奥から好奇心に似た何かを感じる。
｢そのマクくんとやらに1度お会いしたいですね。
特に人に興味を示さないAがここまで知りたがる噂のマクくんに。｣
そう言われれば私は人に興味が無いタイプなのかも。
例えば隣の席に座った男の子が名前を聞いてきても、私はその子の名前なんて興味無いし。
あの子がかっこいいだとか、そんなの興味無いし。
｢マクくんって誰？｣
後ろから聞こえる声に思わず肩をあげる。
目の前のユラの顔がどんどん曇っていくのを見て、声の主が誰なのかは大体予想がつく。
｢ねぇ、マクくんって誰？｣
聞こえないフリしたってそんなの無駄だった。
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ケロちゃん。(プロフ) - きょんさん» こちらこそありがとうございます🥹嬉しいです߹~߹ (2022年6月11日 22時) (
レス) @page19 id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 最高すぎます。もうにやにやとまりません！！こんな物語我得でしかないです！！ありがとうございます (2022年6月11日 15時) (レス) @page19 id: 6d9e8baccd (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん。(プロフ) - alone99さん» 嬉しいコメントありがとうございます( ⸝⸝⸝ᵕ ̫ ᵕ⸝⸝⸝ ) (2022年6月3日 19時) (レス) id: 6e1f997a93 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - もうすでにめちゃめちゃ好きな雰囲気のイマク出てきそうでワクワクです！応援してます！ (2022年6月3日 17時) (レス) @page4 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケロちゃん。 | 作成日時：2022年6月3日 0時
