429話 創造の未来 ページ49
とうとう、敗者復活戦の日が来た。
乱数「ここまで来れたね!」
帝統「あぁ、あの時とは別次元のチームになった事を、奴らに見せつけてやろうぜ」
幻太郎「そうですね。今の我々なら勝てますよ。『絶対』に」
その時、後ろから足音が聞こえる。
「乱数!幻太郎!帝統!……聞いたよ。敗者復活戦に出るって……あの、頑張ってね。私はやっぱり……3人と一緒がいい」
泣きそうになりながらも、小生達のためにここまで走ってきてくれた彼女。
帝統「んなもん、知ってるに決まってんだろ!」
乱数「待っててね!必ず勝つからさ」
幻太郎「応援の言葉、ありがとうございます。Aの為の、勝利を手に入れますよ」
振り返り小生達が笑いかけると、Aは嬉しそうに、「待ってるね」と言ってくれた。
幻太郎「それではいきましょう……」
帝統「ああ……!」
乱数「OK!それじゃ、れっつらごー!♪」
パタンっと本を閉じる。
幻太郎が書いた小説……とりあえずツッコミどころが多かったが、一番言いたい事がある。
「何があっても、私は乱数から離れたりしない……」
数時間前
あれから乱数が家事などをしてくれて、そのまま、予選の日が来てしまった。
乱数は仕事やラップバトルで忙しいのに、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
そんな時、幻太郎が一冊の本を貸してくれた。
幻太郎「これは、暇そうなAのために書いた物です。読んでみてください」
「ありがとう……」
暇そうな……そんなことを言われる日が来るとは、かなりのダメージを受けていた。
乱数「じゃA、僕たち予選に行ってくるから、良い子にお留守番しておくんだよ!」
「はーい!行ってらっしゃい」
乱数達をリビングから送り出して、静かにため息を吐いた。
ソファーに腰掛けて、幻太郎から受け取った本を開く。
読み終えてしまった。幻太郎が伝えたかった事。これから先の……未来への希望だろうか。
幻太郎は、何故真っ先に動けたのだろうか?
乱数はどうして、幻太郎が来ることを分かっていたのだろうか?
帝統は……この先の未来に何を賭けるのだろうか……?
昔の癖だ。物語や本を読むと真っ先に考えてしまう。何度も聞かれたこと。
その登場人物は何を考え何を思い、作者は何のためにこの本を書いたのか……
用意された解答が全てだと思いたくない。
だけど、その先の答えはない。考えたって無駄なのに……
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おもち。(プロフ) - 椿さん» 椿ちゃんッッッッ!!!🥰🥰待ってたよ👍 (2022年1月17日 10時) (レス) id: 4bc1554c33 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - おもち。さん» おもちちゃん……本当にお待たせしました。そして、本当にありがとう。見守って下さっていた事、本当に嬉しかったです。ずっとずっとごめんなさい! (2022年1月16日 4時) (レス) id: 0a94b6f111 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 華蝶さん» コメントありがとうございます!本当に本当にありがとうございます!一日で読み切って頂けたなんて、本当に嬉しいです。また頑張って更新して行きます。宜しくお願いします! (2022年1月16日 4時) (レス) @page44 id: 0a94b6f111 (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - 最近更新止まっちゃってるみたいですね... (2022年1月13日 17時) (レス) id: 4bc1554c33 (このIDを非表示/違反報告)
華蝶(プロフ) - 初コメ失礼します。面白くて一日で一気に読んじゃいました!続きってまだ書かれてない感じですかね…? (2022年1月12日 22時) (レス) id: 89bcc7066a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 | 作成日時:2021年7月23日 11時