党員はディビジョンラップバトル主要チームの報告者9【ヒプノシスマイク】

398話　チンチロ ページ18

やっとリビングに案内すると、帝統が奥のソファーの前の床に座り込み。幻太郎と乱数が一人がけに座る。



私は、乱数と幻太郎の腰掛けるソファーの間、地べたに座り込んだ。



幻太郎「では余は、あまりギャンブルに明るくないので、運が勝負を決するものが良きかと」



帝統「そうだな、なら……チンチロにすっか？」



乱数「チンチロ？」
「チンチロ……？」



私と乱数は思わず首を傾げる。



幻太郎「ふむ。乱数とAは、小生よりもギャンブルに明るくないようですね……」



「え？何々！？常識なの？」



乱数「アハハ〜！ルール教えてよ」



幻太郎が紙とペンで、サイコロの目を書いていく。



三つのサイコロをふり、目によって役が決まる。その出た役の強い方が勝ちみたいだ。



報酬も勝ち役で変わるみたいだな。



「なるほど！幻太郎ありが……」



帝統「ふふふ……ふわっはっはっ……はっはっはっ！」



帝統が急に笑い出しびっくりしたが、幻太郎は少し引いていた。



帝統「いや、なんでもねぇって！」



少し含んだ言い方で、まだ笑いが止まらないのか、ハハハと声を出して冷静になる。




乱数と私がルールを大体把握したところで、賭け金の話となる。



幻太郎「それで、賭け金はいくらに？」



帝統「本来、親が賭け金を決められないが……俺たちも良い大人だ。100円や1000円をチビチビ賭けていても楽しくない」



その言葉に、私と乱数、幻太郎は帝統を見る、



帝統「1回10万でどうだ？」



幻太郎「10万か、まあまぁな額だね」



帝統「あはっはー！まさか夢野幻太郎先生ともあろうお方が、びびってるなんて事はないっすよねぇー」



帝統は挑発するかのように発言する。



てか、帝統の方が賭け金が高いと困るんじゃ……これもスリルって奴なのか？



幻太郎「ふん、良いでしょ。安い挑発ですが乗ってあげますよ」



幻太郎は勢いよく、懐から10万を取り出す。



乱数「はい！ボクも10万！」



乱数もそれに合わせて10万を机に出した。



乱数「アハハ〜これくらいの額を賭けるのってドキドキするなぁ」



「10万！？てか私、現金の持ち合わせはないのだけど」

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