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344話 変わる世界 ページ13

だが、着せ替え人形になるのだけはごめんだ。



乱数「気に入ったのある?着て見せてよ!」



ほら来た。



「どれも良いよ」



乱数「じゃ、全部着てみてよ」



とっても嬉しそうな顔で私に言ってくる。



「い、嫌だ」



乱数「なんで?」



「その……スカートが嫌だ」



乱数は嬉しそうに私の腕を掴むと、スカートを手に持つ。



乱数「はい!」



「ど、どうしたの急に?まだこの服だって着れるよ」



私は自分のコートを見せるように引っ張る。



乱数「うーん……明日の為の準備?ファッションは流行と共に変化する物だよ」



ハンガーラックに寄り掛かりながら、少し暗い感じに答える。



「流行?」



乱数「明日から世界が変わる。だから、先取りだよ!」



乱数は散らばってしまった洋服を拾い上げると、嬉しそうに、どこか暗い笑顔を見せる。



疲れてるのかな……乱数の頬に触れる。



「疲れてる?乱数なんか笑顔が変だよ?」



そう言った瞬間、乱数は手に持っていた洋服を、私の上から被せる。



「うわっ!」



洋服を掻き分けて乱数の表情を見ると、また、暗い笑顔を見せた。



乱数「オネーさんからお呼び出しだよ。明日、一緒に行こうね」



「え、一緒に!?やったー!」



中王区に行った事は何度もあるのに、乱数と一緒に……なんて事は今まで無い。



乱数「明日の午後だけど、ちょうど正午に、大切な放送があるからさ。外に出なくちゃ」



「了解!って洋服どうしよっか……」



乱数「だーかーらー!着てみないと分からないから、着て見てよ!ね?」



とりあえず、乱数が上から被せた洋服を見てみる。



どれも女性物で可愛いけど……スカートはちょっと……ん?



とあるワンピースを見つける。ギリギリ膝上になってしまうが、これ位のスカート丈なら良いかな。



「うん。これにする!上着は……これかな」



上着は、ワンピースよりも少し長め丈の薄手にした。



合わせて見るが、中の色との配色がしっかりしており、凄い良かった。



これだったら着ても良いかな。私は自室に入り、早速着て見せた。



乱数「すっごく似合ってるよ!」



「ありがとう!」



明日から世界が変わる。そんな事を深くは考えていなかった。

 

345話 ディビジョンラップバトル開幕→←343話 新しい服



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椿(プロフ) - おもち。さん» コメントありがとうございます!返信遅くなりごめんなさい!ポッセ結成ですよ!ここまで書いて本当に良かった……本当に嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります (2021年7月2日 20時) (レス) id: 0a94b6f111 (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - ついにポッセ結成まできましたね!がんばれ!← (2021年7月1日 8時) (レス) id: 51cba465c1 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - おもち。さん» コメントありがとうございます!低音ボイス私も大好き!可愛いとカッコいいの究極体! (2021年6月29日 6時) (レス) id: 0a94b6f111 (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - 乱数の低音ボイスすきいいいいいい (2021年6月28日 23時) (レス) id: 51cba465c1 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - おもち。さん» ごめんなさい!コメントありがとうございます!小声ボイス……良いよね最高壮馬様ですもんね。帝統はやっぱり騙されてばかりで面白かった!本当に遅れてごめんなさい…… (2021年6月23日 19時) (レス) id: 0a94b6f111 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2021年6月2日 14時

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