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田淵side
今日の仕事終わりは、ちょっとした用事でバーに行くことになっている。
仕事仲間とじゃないよ。1人で行く。
ドアを開けるとベルが鳴って、カウンターの向こうになんかダンディーな感じのマスターがいる。
前に来た時気に入ったバーだ。
一番端の席に座って、適当にカクテルを注文する。……2人分。
斎｢すみません、遅くなっちゃって。待ちました？｣
田｢いや、全然。カクテル頼んどきました｣
斎｢さすがですね。僕の好みまでわかるなんて｣
田｢偶然ですよ。お好みのようで何よりです｣
そう。今日俺は彼に会うために、ここに来た。
凜の浮気相手だという彼は、端正な顔立ちと細身な体で、いかにも優しそうな笑みをこちらに向けている。
詐欺師のする顔と同じだな。そう思った。
しばらく、お互い無言で酒を味わう。
二口ほどカクテルに口をつけてから、彼が口を開いた。
斎｢僕、本気ですよ？凜のこと｣
さっきの笑顔とはまるで違う横顔だった。
田｢……そんなの、俺が知ったことじゃないですよ。
俺の女なんで｣
斎｢ふっ……余裕ですね。すごいなあ。全部知っててこれだけ堂々としてられる人、なかなかいないですよ｣
そうだ。俺は全部知ってる。
最初に気づいたとき聞いてみたら、凜は隠す素振りもなく全部を打ち明けてきた。
こっちから聞いたとはいえさすがにちょっと面食らったけど、そこも凜らしいな、と。
でもだからこそ、俺はここまで落ち着いていられる。
凜は、彼を遊び相手としか思ってないから。
もしこれが本気の相手なら、俺は絶対に黙ってない。
斎｢僕、本当に奪いにいきますよ。手加減とか、遠慮とかしないんで｣
そんなことを言うので、ちらっと彼の方を見ると、彼はその奥に何を隠しているのか分からない目をして笑っていた。
田｢……どうぞご勝手に。ただ、俺はそう簡単に彼女のこと離さないので｣
ただそれだけを返して、最後のひと口を飲み干すと俺は立ち上がった。
田｢俺が払っとくんで、ゆっくり飲んどいてください。……そのカクテル、凜のお気に入りって知ってました？｣
返事を聞かないうちに店を出る。
絶対渡さないよ。俺の女。
いやはや、2年弱ぶりに書いてみました……！！
リク頂いてるのに放置してしまい申し訳ありませんでした……
また書いていこうと思います！
続く
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ひな(プロフ) - あーるさん！だいぶ経って3月が終わり頃ですが、無事志望校受かりました！ｳｵｵｵｵｱｱｱｱ\( 'ω')/ｱｱｱｱｱｯｯｯｯ!!!!…ですが、高校の課題が…ですがUSGの作品を見て頑張ります！これからも頑張ってください!! (2019年3月22日 22時) (
レス) id: 527091b433 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - 王昭君さん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございます！おかげさまで受験終わりました！！更新遅くて申し訳ありません........待っていただけると嬉しいです！どうぞ体調には気をつけてお過ごしくださいください！ (2019年2月23日 13時) (レス) id: c992320d1d (このIDを非表示/違反報告)
王昭君 - お忙しいのにﾘｸｴｽﾄをして申し訳ないです(T^T)> 受験とゆう事ですかﾞ私も遠くから応援しています！身体に気をつけてお過ごしくださいませ(´・ω・｀)> 絶対合格しますよ!!!! (2019年2月23日 1時) (携帯から) (レス) id: 833fe62d5d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - そうなんです！もう土日抜いて8日しかない…(衝撃の事実)頑張ります！ (2019年2月21日 17時) (レス) id: 527091b433 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - ひなさん» そうなんですね！もう受験まで1ヶ月切った頃ですよね？勉強、大変だと思いますが、遠いところから応援しています！！ぜひ頑張ってください！！ (2019年2月18日 23時) (レス) id: c992320d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーる | 作成日時：2018年12月28日 0時
