たぬきが56匹 ページ10
「美味しそう……！！」
まふまふさんが作ってくれたのはたまご粥。
食欲のないこの状態でもお腹を鳴らさずにはいられない。
「いただきます！」
「あ、ちょっと待って！」
「え？」
食べようとスプーンに手を伸ばせば、その手を掴まれ、私の代わりにまふまふさんがスプーンを握る。
「はい、あーん」
「………へ⁉」
「Aちゃんは今病人だよ？僕が食べさせてあげる」
「え⁉でも、私、1人で食べれますよ？」
「いいのいいのー！はい！」
にこにことスプーンを口元に運ばれれば、食べないわけにもいかない。
恥じらいはあるものの、運ばれたおかゆを食べた。
「おいしい、です」
「んふふ〜。よかったぁ」
いっぱい食べてね？と、進められ結局最後まで食べさせてもらった。
「人に食べてもらえるって嬉しいね！」
「食べたというより、食べさせられた、の方が正解です……」
「それはいいのー！」
まふまふさんは食器を手際よく片付けると、自分の荷物をまとめ始めた。
「帰るんですか？」
「うん！Aちゃん起きたし、ご飯も食べさせられたし。
僕が出来そうなこと一通りできたかなって！
あとはゆっくり休んで欲しいから僕は帰るよ」
じゃあねー、と玄関のドアを開け帰っていこうとするまふまふさんの手を掴んで引き止めると、不思議そうな顔でこちらを見る。
(か、かわいいっ！！ってそうじゃなくて！)
「？どうしたの？」
「あ、えっと、今日はありがとうございました！」
「あぁ。気にしなくていいのに。僕がやりたくてやったことだもん！」
「それでも！私には嬉しかったんです。
父も母も妹も私が学生の時には海外にいて、ずっと1人で。
だからこうやって、まふまふさんが居てくれて今日は嬉しかったです」
ふとまふまふさんの顔を見れば、なぜか真っ赤になっていた。
「あぁもう！可愛すぎるよっ！」
「え？……わっ！」
ぐいっと頭を引き寄せられると、おでこに柔らかい感触が触れる。
「え？」
「またね！」
まふまふさんは帰っていたけれど、私はその場から動けずにいた。
「…おでこに、キス…されたよね？」
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なつの(プロフ) - ひよりさん» ありがとうございます！！ そう言っていただけると自信が持てますー！実際はまだまだなんですけどね笑 コメントありがとうございます！ (2019年3月5日 23時) (
レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - この話とっても面白いです！更新楽しみにしているので、これからも頑張ってください！！！ (2019年3月4日 22時) (レス) id: 4600ab77d3 (このIDを非表示/違反報告)
なつの(プロフ) - コメントありがとうございますー！！和ちゃんと坂田さんは書いていて作者も楽しいです笑 2人の展開も楽しみにしていただけたら嬉しいです！ (2019年3月2日 22時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 今までこっそり見させて頂いておりました！和ちゃんと坂田さんの絡み大好きです、もっとイチャイチャして！(笑)これからも無理せず更新頑張ってください！！ (2019年3月2日 20時) (レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
なつの(プロフ) - ありがとうございますー！！コメントすっごく嬉しいです！だこれからの展開もぜひぜひ楽しんでください^ - ^ (2019年3月2日 20時) (レス) id: 1923d39783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつの | 作成日時：2019年1月13日 11時
