私は火事の中幼なじみを見捨てた【黄】

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るぅとサイド

もうとっくの夜。

ちょっとコンビニでお菓子買ってこようかな、と外に出た。

そして、公園を通ったら、ブランコに乗りながらうずくまっている君がいた。

助けてって、言われるまで助けない。

そう決めていたけれど、不思議と足は彼女の元へ向かっていた。

そして、声をかけた。

彼女ははっ、とした顔をして、目から溢れる滴を増やした。

る｢もっと泣いてどうするんですか｣

気休め程度に頭を撫でる。

その間も彼女は泣いたままだ。

『ねぇ、る、ぅとく、ん』

泣いてるので、言葉がとぎれとぎれになっている。

る｢なんですか？｣

『たすけて、、、っ』

、、、

あぁ、やっと、やっと、助けを求められた。

これで、僕は君のヒーロー。
　
る｢いいですよ、助けてあげます｣

Aちゃんは、承諾してくれると思わなかったのか下を向いてるはずの顔を僕に向けてきた。

る｢ちゃんと助けます、やっと言えたね｣

さっきから撫でてる頭をもっと、でも優しく撫でる。

Aちゃんは、さっきよりもっと泣いていた。

可愛いなぁ。

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