【stxxx】離れ離れの兄弟【黄赤】

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莉犬side


莉｢うわぁ、でっか…｣


突然連れて来られたのは豪華なお屋敷、いや、豪華以上の城。


るぅとくんは？どこにいるの？

辺りを探してみるがどこにもいない。


１０分くらい経った頃、多分、王様だと思う人が俺の前にやってきた。



王｢この城は君専用だ。
　 週に一回、俺が来るからな。

　 そして、俺の横にいるコイツは君の召使いだ。
　 存分に扱うといい。｣


莉｢…え？るぅとくんは…｣

王｢…あぁ、あいつか…。アイツは…そうだな、囚人にするつもりだ。｣

莉｢え…、｣


王｢おい、そこの。莉犬の兄のるぅとを一刻も早く捕まえて囚人にしとけ｣


｢畏まりました｣



莉｢…え、ちょっと待ってよ…！！るぅと、るぅとくんが囚人ってどういうこと？

　 俺もう会えないの？ねぇ｣


王｢まぁそうだな。はは、じゃあな。残りはそこの召使いに見てもらえ｣


莉｢ねぇ！！ねぇってば！！！｣



…るぅとくんは囚人…、るぅとくんは囚人…。


やっと事の重大さを理解すると膝から崩れ落ちそうになった。


大好きなるぅとくんともう会えない、森で一緒に狩りもできない。

一緒に笑い会えない。


莉｢…るぅとくん………｣


｢………ねぇ、そのるぅとくんってそんなに大事な人なの？｣


莉｢…え…？｣


上を見上げると、俺の召使いと指名された水色の髪の人が笑みを浮かべて立っていた。

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