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?「ほんとに拾ってくれるんですか?」
そんなこと言ったってここでこんな格好して寝たら絶対凍え死んじゃう
「大丈夫です。どうせ家に帰っても私一人なので」
今晩泊めるぐらい大丈夫でしょ
そう思った私は,その男子と一緒に家に向かった
「どうぞ」
?「ありがとうございます」
「適当に座っててください,今お茶入れるので」
私はやかんに水を入れて火をつけた
「あの,お名前聞いてもいいですか?」
?「玉森裕太」
「玉森さん」
裕「あなたは?」
「七瀬玲央です」
裕「玲央さんは何歳なんですか?」
「高1です」
裕「え!じゃあタメでもいい?俺も高1なんだ」
「分かった」
なんで玉森君にお願いされると断れないんだろ
きっと,このキラキラした目とこの笑顔がいけないんだろうな...
裕「なんで,玲央は1人で住んでるの?」
急に呼び捨てかよw
「親が共働きだから仕方ない。玉森君はどうしてあそこで寝てたの?」
裕「裕太でいい。あと,気が向いたら話す。ねえ玲央...」
「ん?」
裕「あのさ...とりあえず1ヶ月俺ここに住まわせてもらったら迷惑かな」
「え、」
裕「やっぱだめだよね。ていうか,今ここにいるのもやばいよね。女子の家にいるなんて...。俺帰るわっ。ごめんね」
帰るってどこに帰るの?
あそこに寝てたのに...
「裕太待って!行くとこないんじゃないの?だから,私に言ったんじゃないの?確かにまだ知り合ったばっかの見知らぬ男子と一緒に暮らすのは抵抗あるけど...行くとこなくて寒いとこで寝てる人見捨てるほど,私冷たくないよ?...1ヶ月だけ泊めてあげる...」
裕「え、」
「その代わり!変なことしないでねw」
裕「もちろん。玲央,俺のこと好きになったりしないでねw」
「しません!」
玄関から見える外の景色はさっきまで少し降ってた雪がうっすらと積もっていた
でも月と星だけはすごく輝いていた
「寒いから中入って,本当に風邪ひいちゃう」
裕「うん」
「裕太の荷物それだけ?」
私の指さす方にあるのは
スクールバックと大きめのカバン
裕「これだけ」
じゃああんまり生活用品持ってないってことだよね
「裕太,今からもう一回買い物行こ?」
裕「何で?」
「だって布団もないし,全部一人分しかない」
裕「いいよ1日くらい。明日買いに行こう?」
「わかった,あと裕太高校どこ?」
裕「桜が丘高校ってとこらしい」
らしいって...
嘘でしょ!?
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作者名:たまぴよ | 作成日時:2017年12月17日 1時