侍少女は番外編へ 2

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『…後、お礼って言うほどでもないんですけど私からもどうぞ。』


ひとつの袋を手渡す。



中「？これは、、、ネクタイピンか？」







『はい。まぁ、今私服なんであれですけど中也さんスーツでしょう？これ似合うんじゃないかなって思って。』




オレンジのストーンがワンポイントで着いているネクタイピン。シンプルで中也さんの髪色にもスーツにも似合うと思って買っておいた。
まぁ、中也さんから貰ったもので言うと安いものなんだけどね笑





中「……すっげぇ嬉しい。ありがとよ。大切にするぜ。」




そう言って嬉しそうにネクタイピンを中也さんは見つめていた。







『ふふっ、喜んでくれたようで何よりです』




そう言って微笑むと中也さんは私の方をじっと見つめた。




………え、なにかしたっけ私←








中「わり、ちょっと目つぶってくんねーか？」






『？はい。』

不思議に思いながら目をつぶる。






すると額に何かが触れた気がした。






中「……いいぜ。目開けろ。」



目を開けると先程と同じように私を見つめる中也さん。



中「ゴミがついてたから取っといたぜ 」



なるほど、さっきの感触はゴミをとってくれた中也さんの手か。



『ありがとうございます』







そんな会話をしているうちに観覧車は終わりを告げ、水族館から私たちは出た。




そして帰るために中也さんの車の助手席に乗る。



………外車ってすごいよな。めっちゃ似合うわ。そう思いながらぼやっと中也さんの方を見つめる。




そして発車したかと思うと私の瞼はゆっくりと落ちていった。

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