6錠 ページ6
「おいで、ってどこに」
「ん〜まあ入社テストみたいなモン！」
にこにこと愉しそうに笑うレトさんは薄く目を開いて動こうとしない俺を見下ろした。
「普通はな、入ったら自分から欲しがるんやけど…君それがなかったから気になって」
無理矢理強い力で立たされて、さっき女の子達の入って行った別室に連れられる。
「う、わ」
強烈な甘い匂いが鼻につく。なんだこの匂い、香水みたいな･･･頭が痛むほど甘い香りに噎せ返って足がよたつく。
「最初は怖いかもしれんけど、してみたら気持ちいいから」
「や、やだ…」
片手にもたれた注射器を、眩んだ視界が映した。逃げたくて扉へ向かえばそこにはいつだかの眼鏡がたって道を塞いでいた。
「ほーら、いい子だからね〜」
煽るように発された言葉と、同時に肩を軽く押される。それだけで尻餅をついた俺にレトさんが近寄った。
「おとなしくしてないと痛いよ」
「やめろよ！」
しばらく格闘したものの視界の悪さとこの凶悪な匂いによる眩暈のせいで上手く抵抗がいかず、着ていたシャツを肌蹴られた。
「わ、いい身体」
PPの笑い声が癪に障る。易々と首筋にその冷たい針が押し付けられた。
「い、ッ〜〜〜！」
こんな簡単に男に思い通りにさせられてしまうなんて、俺の中の自尊心がひび割れた気がした。
液体が体内に入れられる気持ち悪さに身震いしていれば、すぐに頭の中がぐるぐると沸騰しそうなほど熱くなってきた。自然と息もあがって、涙が滲む。
「気持ちいい？」
完全に頭の可笑しくなった俺は、頬に寄せられたレトさんの手の冷たさを眼を細めて受け入れるしかできなかった。
P-Pの嫌味らしい声が聞こえた。
「堕ちたね」
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湊 - もう最新しないんですか？とても面白いのでまたしてほしいです！！ (2018年7月22日 6時) (
レス) id: 701d181f7d (このIDを非表示/違反報告)
いろ - この話めちゃくちゃ好きです！更新頑張ってください。楽しみに待ってます！！ (2015年8月29日 17時) (レス) id: 8b2c51fd3b (このIDを非表示/違反報告)
えなりあ - めっちゃ好きなタイプの話っす← 更新頑張ってください！楽しみにしてます！(フォモォ…←) (2015年8月13日 1時) (レス) id: 0de6a4f8dd (このIDを非表示/違反報告)
カオス性：実況症候群＠レッツ中二病 - なないろさん» 激しく同意 (2015年8月8日 18時) (レス) id: 6ce84fee74 (このIDを非表示/違反報告)
なないろ - どうも。題名に釣られて来ました(( いやぁ、夢主が可愛いですね^p^腐女子の血が騒ぎますww← 更新、応援しております！ (2015年8月1日 11時) (レス) id: bf81e05681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻生 | 作成日時：2015年6月7日 12時
