エイト×私。４

隣×私。Ryo ページ4

8時30分＿＿＿＿＿


係員「では、入場を開始しますー」

憂鬱な掛け声

前から順に会場に入っていく＿＿＿＿







係員「はい、8番教室8列目の8番ね」




＿＿＿＿受験生たち




これはまだ、入試ではなく毎月１回自由参加型の入試に近いテスト

『南辰テスト』。


１回につき、5000円近く払って受けられる

5000円も出すんなら洋服買えるよぉ…

なんて思ってもムダ

私は係員に言われた通り8番教室に入り、自分の席を見つけ座った


「嫌だなー…」

席について私はため息をひとつ。

席は3人用の席

左と右だけ座り、真ん中はカンニング防止の為空席

(隣…誰だろ…)

前回は隣が、柄の悪い人でずーっと貧乏ゆすりしてて全然集中できなかった


かちゃん


あっ！隣の人っ！

「…………………。」

ぱっと隣を見ると人だかり。

大して広くもない場所にたくさんの女子


女子「亮ちゃーんっ…」

女子「隣がよかったよぉ…」

女子「私前の席なの！よろしくね♡」

女子「え、ずるいーっ
交換しよー！」

女子「ダメよーっ
あ、隣の席の子に変えてもらえばぁ？」

隣の席って…

女子「あなたっ！
私と席交換しません？」

女子「え！私よ！」

女子「交換ありなの！？じゃあ私と！」

「え、いや、ちょっ…」

先生「ほら、早く席つけよー」

女子「えー…」

よかったぁ…

それからすぐにテスト用紙が配られて隣の人のことはすぐには確認ができなかった

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