這い上がれ！！【ky】 (ページ6)

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第五話出会いのきっかけページ6

私はキヨにDMを送ることにした。
迷惑をかけてしまった。巻き込んでしまった。謝意を文面に表す。

『…』
無言で、真剣に文字を打ち込む。

そして私は送信ボタンを押す。
そして次の瞬間

既読がついた。

『はｯ……!?』
正直驚いた。

そして数秒後、相手から返信が来た。

【全く似てませんでしたし、俺からもこの件はTwitter、YouTubeで皆に話そうと思います。わざわざDM送って下さりありがとうございます。あと、テコイさんの動画面白かったですよ。応援してます。】

キヨは優しい人だ。
巻き込んでしまったのに、私を責めない。

なんていい人なんだろう。

【わざわざ返信ありがとうございます。変な事に巻き込んでしまい大変申し訳ありません。これから実況の仕方は変えていきますので、ご安心ください。女の子らしく実況しますね！キヨさんのマリオ実況見ました、とっても面白かったです！】

私は更に返信した。
すると次も直ぐに既読が付き、私とキヨ…さんは連絡をし合う仲となった。

【テコイさんマリオ見てくれたんですか！？】

【はい！面白かったですよ。】

【俺テコイさんの恐〇の森の実況見ました。歯周病お化けは流石に面白かったです】

【ありがとうございます！嬉しいです笑】

来る日も来る日も、こんな会話を続けた。
そしてある日、キヨさんからこんな提案が来た。

【パクリの件が終わったら、コラボ実況でもしませんか？】

『コラボ実況!?!?』
私は思わず声に出した。

私はYouTubeの個人チャンネルを見る。
登録者数はこの件で2万に達した。

【私登録者数少ないですし、いいんですか？キヨさん単体の方が面白い気がします…】

【登録者数なんて関係ないでしょ】

私はキヨさんの優しさに頬が緩んだ。
こんな私がコラボしていいのだろうか。
キヨさんのファンに怒られないだろうか。
炎上しないだろうか。

とにかく不安だ。

【キヨさんがそれで良いのであれば…是非！】

私はそう送って携帯の画面を閉じた。