赤毛の彼との出逢い ページ9
『糞・・・何だってこんな山道を登らなくちゃなんねえンだよ・・・』
私は、自宅に帰って制服に着替えてから、汗だくで山道を登って居た。
二日酔いがこんな急激な運動をしたら体に悪い。送り迎えをつけるべきだ、例えば中原幹部が異能力使って運んで呉れるとか・・・
因みに中原幹部と云えば、私は昨夜から今朝にかけて中原幹部の家で過ごした訳ですが。
(恐らく)皆様が恐れている、或いは期待して居る事態、一切起きておりません(きっと)。
だって腰が痛くないからね!其れに中原幹部はそんな野蛮な人じゃない!筈だ!
と考えつつ二日酔いの身体で歩いて居ると。
「ねえお姉さん、邪魔だからどいてよ」
後ろから冷静さと巫山戯た口調が入り交じった様な少年の声がした。
で、背中に衝撃。
『ぶっ!?』
幾ら天下のポートマフィアと云えども、攻撃を予測出来なければ倒れます。
私は無様なことに、前のめりにぶっ倒れた。
「あははっ、ごめんお姉さん、邪魔だったから突き飛ばしちゃった」
・・・数々の戦地を掻い潜って来た私には判る。
此の少年、悪意を持っては居るが、報復されるリスクは全く考えて居ない、と!
ならば教えて遣ろう、ポートマフィアの報復の恐ろしさを!
私は無様な体勢から起き上がり、
そして腰を低く落とし、少年の“大事な部分”に蹴りを叩き込む。此の間僅かに0.3秒。
「・・・!?いった!ちょつ、ぐ、痛!」
その場に屈み込む少年を見下ろし、私は勝ち誇って腕を組む。
『御免ね少年、邪魔だったから起き上がった拍子に蹴飛ばしちゃったよ』
そう云って立ち去ろうとすると、其の少年は、燃えるような赤毛を靡かせて此方を見上げた。
「へえ、もしかしてあんたが五英傑をぶん殴った噂の転校生?確かに納得のゴリラパワーだったよ」
余裕そうに微笑む赤毛の少年。おいおい額に汗が浮いてるぞ。
・・・乙女をゴリラと云った罪は重い、特別にもう一回報復してあげよう。
***
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駄作者、明日から旅行に出掛ける為、暫く更新出来ません。
申し訳ありませんが、更新が遅くても見捨てずに見守ってくださると嬉しいです!
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☆天香☆ - ちゆき♪☆さん» 確認しましたが、確かに「ベイビー」でした!ボカロ好き故にドヤ顔で使ったのですが、間違えていたと知りお恥ずかしいです・・・修正させて頂きました、申し訳ありません!ご指摘ありがとうございました! (2019年12月1日 20時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちゆき♪☆ - 18ページのロキの歌詞、ベイベーではなくベイビーでは?間違っていたらすいません。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: 61c2bf0dba (このIDを非表示/違反報告)
☆天香☆ - 梓季さん» 俺自身もあそこは非常に楽しく書かせて頂いたところですww同じく楽しんで下さった方がいて嬉しいです!学校始まったので頻度落ちると思いますが更新頑張ります! (2019年8月29日 19時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
梓季(プロフ) - 中也もカルマも大好きなので2人が喧嘩してるのが想像出来すぎてニヤニヤしてしまいます( ̄∇ ̄)これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月28日 20時) (レス) id: ae84a91129 (このIDを非表示/違反報告)
☆天香☆ - 西園寺氷空音さん» か、感激です・・・!本当に嬉しいです!ありがとうございます、更新頑張りますね! (2019年8月23日 13時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆天香☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amaka00/
作成日時:2019年8月1日 14時