飲酒は二十歳に成ってから☆ ページ8
『む・・・頭痛い・・・』
私はシーツから這い出して呻いた。
やけ酒とはいえ、昨日如何だけ呑んだんだよ私。如何やって家に帰ったかの記憶がねえよ。
「ああ、起きたか」
独り暮らしの筈の私の部屋に、成人男性の声が。
・・・成人男性の声?
『うわあああっ！?』
思わずシーツから勢いよく飛び出す。何でだ、何で独り暮らしの筈の私の家に成人男性が居るんだ。
「ンだよ手前、急にデカイ声出しやがって、驚くだろうが」
言葉とは裏腹に、大して驚いてもいなさそうな声の主。奥からは、美味しそうな匂いまで漂ってくる。
・・・って云うか、うん?
『此所、誰ん家・・・?』
少なくとも私ん家じゃない。自宅だと思って居たが、置いてある家具が所々違う、と今更気付く。あと部屋の高級感全然違う。私の方が安いって意味ね。
「もう起きてンだろ、さっさと出てこい」
バサッと私の布団が剥がれる。其処で現れたのは、夕陽の様な髪色と海の様な瞳が目にも鮮やかな彼の幹部様。
『な、中原幹部！』
そう口に出すと、昨日私がやらかした数々の失態を思い出した。
うん、兎に角色々云った自覚はある。小学生とか、DVとか。
なにして呉れてンだよ昨日の私。
とりま謝ろう。処刑かも知れんけど。
嗚呼、死ぬ前に一度タピってみたかったなあ・・・←
『昨日は申し訳ありませんでした、中原幹部』
ひんやりした床に正座し土下座する。中原幹部は、やや面食らった様な表情で、
「あ?手前、未だ酔っ払ってんのか?何時もの事だし気にしてねえよ、此れでも喰ってさっさと“学校”行け」
と云って、ダイニングテエブルに卵粥を置いた。
『あ、有り難う御座います・・・?』
やべえ此の人メッチャイケメソ。私の師匠メッチャイケメソだった。
そう思いながら食べた卵粥は、二日酔いの身体に妙に染みて、きっと生涯で此れが一番美味しい朝御飯に成るんだろうな〜と思った。
そして中原幹部は何故か私に弁当迄作って家を出ていって呉れた。
・・・やばいめっちゃイケメソ。
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☆天香☆ - ちゆき♪☆さん» 確認しましたが、確かに「ベイビー」でした！ボカロ好き故にドヤ顔で使ったのですが、間違えていたと知りお恥ずかしいです・・・修正させて頂きました、申し訳ありません！ご指摘ありがとうございました！ (2019年12月1日 20時) (
レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちゆき♪☆ - 18ページのロキの歌詞、ベイベーではなくベイビーでは？間違っていたらすいません。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: 61c2bf0dba (このIDを非表示/違反報告)
☆天香☆ - 梓季さん» 俺自身もあそこは非常に楽しく書かせて頂いたところですww同じく楽しんで下さった方がいて嬉しいです！学校始まったので頻度落ちると思いますが更新頑張ります！ (2019年8月29日 19時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
梓季(プロフ) - 中也もカルマも大好きなので2人が喧嘩してるのが想像出来すぎてニヤニヤしてしまいます(￣∇￣)これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月28日 20時) (レス) id: ae84a91129 (このIDを非表示/違反報告)
☆天香☆ - 西園寺氷空音さん» か、感激です・・・！本当に嬉しいです！ありがとうございます、更新頑張りますね！ (2019年8月23日 13時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆天香☆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amaka00/
作成日時：2019年8月1日 14時
