【文スト×暗殺教室】転校生はマフィアの潜入捜査官でした。

結局あのカフェの店名とは(( ページ25

皆様こんにちは。風間Aです。


突然ですが、私、今修羅場です。


なんかお洒落なカフェのボックス席に、私たちは座って居る。



因みに喫茶うずまきではない。



向かいの席には不機嫌そうな中原幹部が座り、其の隣には物珍し気にメニューを見る芥川先輩。


そして隣には夢見る乙女の表情樋口ちゃん。


何故此の状況に至ったのか、話は数分前に遡る_______



「Aさん・・・」



E組から帰って来た私を、樋口ちゃんが恨みがましげに見て来た。


『お、おう。どした、怖い顔して・・・』


真逆、芥川先輩が私に対してデレたのがバレたのか・・・！?



「ケーキ。何時奢って呉れるんですか」


・・・あ。



『そっちか！』



「そっちって何ですか・・・?」



樋口ちゃんの微笑みが微妙に怖い。私は話題を反らす為、早急に樋口ちゃんを馴染みのカフェに連れて行く事にした。



そして道中で、任務帰りらしい芥川先輩と、仕事帰りで彼と合流したのか、中原幹部と出会った。



「樋口、A。何処に行くんだ?」


芥川先輩が、別段気になる様子もなく聞いてきた。



『樋口ちゃんにケーキを奢りに。先輩と幹部にもお世話になったので、近々何か奢りますね！』



ペトリュスは無理ですけど。



「あ、じゃあ俺らも付いてくわ」



・・・???


幹部が急に訳判んない事云い出したぞ・・・?


「芥川は如何する?」



「僕は・・・後でAと二人で食事するのも厭なので、行きますが」



・・・今先輩さらっと失礼な事云うたよな?


そんな訳で、私の意思など全く無視で、4人でカフェに行く事と成った。


因みに今幹部が不機嫌な理由は、私が何となくE組クラスLINEを見て居たら、彼のメイド服姿の写真がLINEに出回って居ると本人にバレた為だ。


あー居心地悪い。



『つか私お金足りるかな・・・』


如何しよう。注文水だけにしよかな・・・



でも此処のハニートーストは絶品なのだ。ケーキより一寸安いし。



だから其れを頼む様皆にも勧めたのだが、却下された。



はあ・・・節約か、ハニートーストか・・・


机に突っ伏しそうに成った私の耳に、爽やかな青年の声が聞こえた。


「お客様、ご注文はお決まりでs・・・か、風間！?」


ウエイターさんの驚いた声に、私は彼の顔をまともに見る。


そう、彼は・・・


『出目金君！』


「磯貝だよ！」


金魚喰うイケメンだった。

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