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テヒョンオッパは今どう思ってるんだろう。
私が彼を諦めるように、ほら、お前のことなんて好きじゃないんだと見せつけるようにしてわざと目の前で質問したのかな。
...だとしたら彼も酷い人だ。
「事務所からAの精神状態を心配されて、好きでもないのに付き合った。ソユンちゃんへの気持ちを断ち切るためにも、Aを利用した。違う？」
「...っ、」
「違くないでしょ。嘘ばっかりついて、結局誰も幸せになってない」
ヒートアップする兄弟喧嘩に、もう私1人ではどうしようも出来なかった。
普段はヒョン！とばっかり懐いているテヒョンオッパも、今この時は表情が鋭く、声にもトゲを含んでいる。
「好きじゃないなら別れてよ、ヒョン」
もう限界だった。
せっかく乾き始めていた瞳も、また潤いを帯びてくる。
「...ホビヒョン、テヒョンア。いい加減にして」
扉の開きっぱなしだった練習室に、また1人新たな人物が入ってきた。
「2人とも、最低だよ」
...冷めた声でそう言ったのは、ジミンさんだった。
無言で私の手を引き、練習室から連れ出してくれた彼。
バタンとドアが閉まった音がして、顔を上げると他の練習室に入ったようだった。
「え、ジミナ...と、A？」
「どういう状況だよ」
その練習室の中にはジンオッパとユンギさんがいて、2人とも水を飲んでいて休憩しているようだった。
「ヒョン達、練習終わりましたよね？」
「え？あぁ、まあ...今終わったけど。どうしたのさ」
「僕1人だと慰めきれないような気がして」
手を解いたジミンさんは、私の顔を覗き込んで、親指の腹で涙を拭ってくれた。
彼特有の心に染みるような優しさを感じるのも久しぶりで、ぎゅっと下唇を噛んで泣くのを堪えた。
2人きりじゃなくて、こうして年長組の2人がいる所まで連れてきてくれたのもきっと、気まずくならないようにしてくれる彼なりの優しさなんだろう。
「A、ちょっとこっちおいで」
ジンオッパに呼ばれて彼の元へ向かうと、タオルを手渡してくれた。
「それ使ってないから、あげる」
「あ、ありがとうございます...」
「何かあった？ジミナに泣かされちゃったの？」
僕じゃないですよ！と抗議するジミンさんを横目に、オッパは分かってるよ、と軽く笑う。
「テヒョンア？ホソガ？...どっちも？」
オッパにはなんでもお見通しみたいだ。分かりやすく動揺する私に、彼はやっぱりね、と呟いた。
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で！笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです！^^ (2020年12月2日 19時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ！い、1番ですか...！？笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜！更新頑張ります！！！！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜！！えぇ！とっても嬉しいです、、、！更新頑張ります！！ありがとうございます〜！ (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年11月2日 21時
