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驚きで固まる私を他所に、テヒョンオッパは言葉を紡いだ。
「俺に目移りしたから別れますって言ってよ」
「...何を、言ってるんですか」
「もう我慢できない。振られてもずっと好きだった。A以外なんて考えられない」
早口でまくし立てるようなオッパの姿に、私はただただ困惑することしか出来なかった。
テヒョンオッパが私のことを好きだったのって、1年も前の話だよね？まだ好きだったなんて急に言われても、何が何だかよく分からない。
「もういっかい、チャンスが欲しい」
それでも真剣な彼の表情に、これは嘘でもなんでもないんだと、本心なんだと悟った。
私は戸惑いつつも、視界いっぱいに広がるオッパの胸板に顔を埋めた。
もう頭がぐちゃぐちゃだった。何も考える気にはならなくて、頭を預けて涙で乱れた呼吸を整える。
「...何してんの」
背後で、誰かの声が聞こえたような気がした。
気がしたのは、耳にまで被さっていたテヒョンオッパのトレーナーで、くぐもったようにしか聞こえなかったから。
「お前、何してんの」
その声が、ホソクオッパのものだと気付いた時には、私はテヒョンオッパと体を引き離されていた。
「オッ、パ...」
「A、テヒョンアと何してたの？」
久しぶりに彼の瞳に私が映ったような気がした。
でもピリつくこの状況に、もっと違う状況で会いたかったとも欲張ってしまう。
珍しく怒っているようなオッパの表情に、私はなんとも言えないような気持ちになった。
やめて欲しい、勘違いをさせるのは。
もうこれ以上心をかき乱さないで欲しい。
...そんな顔を見せられたら、期待してしまうじゃないか。
「何って、泣いてたから抱きしめてあげたんですよ」
「お前、気付いてるんだろ」
俺達の関係、と言葉を繋げたホソクオッパに、テヒョンオッパは心底怒っているような口ぶりでこう言った。
「もういい加減、嘘つくのやめたらどうですか」
「...は、なにが」
「ヒョンが好きなの、茉唯子じゃないくせに。」
その言葉に、ホソクオッパは肩を揺らした。
図星なんだ、きっと。
薄々気付いてはいたけど、実際にこの場面を目にするのはやっぱり辛い。
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で！笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです！^^ (2020年12月2日 19時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ！い、1番ですか...！？笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜！更新頑張ります！！！！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜！！えぇ！とっても嬉しいです、、、！更新頑張ります！！ありがとうございます〜！ (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年11月2日 21時
