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一瞬、時が止まってしまったかのようだった。
忘れもしない、思い出したくもない記憶の中の一部。
「..........ぁ、あ....」
脳にしっかりと植え付けられていたトラウマによって、私は言葉という言葉を発することすら出来なかった。
男は私を連れて来た若い男性に封筒を渡し、部屋を出ていくように促した。
ガチャリ。
静かな空間に、その音はやけに大きく響く。
「................ひっ、」
徐々に距離を詰めてくるその男の手から逃げるようにして後ずさるが、背中に扉が当たってしまったところでとうとう追い詰められてしまった。
ぞわり、と鳥肌が立ち、冷や汗が溢れ出てくる。
「お前という人間は、どうも痛い目を見せてやらないと分からないらしい」
「.............っ、」
「お前のせいで...俺は、お前のせいで...！」
突然感情を露にしたその男は、綺麗に整えられていた私の髪の毛を乱暴に掴み上げた。
「いっ、...ぁ」
怖くて仕方ないのに、声が出ない。
何かが詰まってしまったように、言葉も酸素もまともに出入りしてくれなかった。
誰か、誰か助けて。
気持ちとは裏腹に、私は泣くことしか出来ない。
体全身が固まってしまったみたいだった。
「...もう二度と、世間に出られないようにしてやる」
男は掴み上げていた私の髪の毛を下ろし、その反動で頭を扉に勢い良く打ち付けた。
突然の激しい痛みに、思わず顔が歪む。
痛い。怖い。
男の眼は真っ直ぐに私を捕らえた。
「...暴れたら、殺す」
その目は本気だった。
ゆっくりと手にかけられていく衣装に、私はこの世の終わりを悟った。
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で！笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです！^^ (2020年12月2日 19時) (
レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました！！素敵な作品ありがとうございます！！ (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ！い、1番ですか...！？笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜！更新頑張ります！！！！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜！！えぇ！とっても嬉しいです、、、！更新頑張ります！！ありがとうございます〜！ (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key
| 作成日時：2020年11月2日 21時
