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「あの、本当にありがとうございます...」
「いいのいいの。僕も人の事情にズケズケと突っ込んじゃってごめんね」
「いや、!むしろ、色々助けてくれてありがとうございました...ハニオッパも、本当にありがとうございます」
ハニオッパは私の頭に手を置いて、ぐしゃっと髪を雑に撫でた。
「...わ!」
「はは、安心した。もう元気みたいだな」
その声が本当に優しくて、心に染みた。
シュアオッパとハニオッパの後ろに立っていたドギョムさんも、人当たりのいい笑顔で声をかけてくれる。
「ディノがね、Aちゃんのこと本当に心配してたよ」
「チャニが...?」
「うん。もう二度と会えなくなったらどうしよう、って」
どこか聞き覚えのあるエピソードに、思わず吹き出してしまった。
「あははっ、ヨンジュニも同じこと言ってました」
「え、そうなの?仲良しだね」
「チャニには今日帰ったらすぐに返信します!心配かけてごめんね、って伝えて下さい」
「はーい、分かった」
ドギョムさんって近くで見ると本当に鼻筋が綺麗。
ツルツルの肌に、うるうるの目でなんだか女として負けてしまったような気分になる。
ただそれの更に上をいく女子力をお持ちなのがお隣のスングァンさんで、彼もまたノーメイクなのに目がぱっちりとしてて可愛らしい。
「...うわぁ。ちんっちゃ、Aちゃんのこと、更に好きになっちゃった...」
「あ?」
「は?」
ウジさんとハニオッパの声が見事にシンクロして、爆弾発言をかましたスングァンさんはドギョムさんによって回収されていく。
「...あに!そういうんじゃなくて!...ほんとに!ペンで!!推しなんですよ!!!」
慌ててヒョン達に言い訳をするスングァンさんが可愛くて、またしても自然と笑顔が零れた。
「はは、ありがとうございます」
「〜〜っ!ほんとに努力家で歌もダンスも上手くて健気で!!」
「うるせぇ」
ウジさんによってバッサリと切り捨てられたスングァンさんは発言権を失ってしまったみたいで、ドギョムさんの後ろでいじけ始めた。
「とりあえず、元気そうで安心したよ。また次から練習よろしくね」
「またな〜」
シュアオッパ、ハニオッパの後に続くようにして手を振って部屋を出ていった5人の先輩の後ろ姿を見ていると、心が随分と軽くなったような気がする。
わざわざ温めてくれたのか、ほかほかのお弁当を抱えると、心もぽかぽかと温まっていくような気がした。
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てこゆの(プロフ) - izu^^さん» 一日で!笑一気読みありがとうございます、、笑笑こちらこそ読んでいただけて嬉しいです!^^ (2020年12月2日 19時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
izu^^(プロフ) - 偶然この作品に出会ったのですが、楽しくて1日で6まで読んでしまいました!!素敵な作品ありがとうございます!! (2020年12月1日 17時) (レス) id: 6a22bceaf6 (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - b_sr_mさん» えぇ!い、1番ですか...!?笑光栄ですありがとうございます(TT)(TT)励みになります〜!更新頑張ります!!!! (2020年11月29日 23時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
b_sr_m(プロフ) - 占ツクで1番好きと言っても過言ではないくらい好きでいつも読ませてもらってます!更新頑張ってください! (2020年11月29日 22時) (レス) id: 642656ffac (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます〜!!えぇ!とっても嬉しいです、、、!更新頑張ります!!ありがとうございます〜! (2020年11月23日 9時) (レス) id: bebd489c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:key | 作成日時:2020年11月2日 21時