好きだから仕方ない

眠り姫 in×ym ページ4

Inoo side






よし、寝よう！






と思ってはみたが、



なかなか寝付けない




普通さ、恋人とお泊まりって言ったら



そういうことを期待するもんじゃん？



俺だってちょっとは…



いや、かなり期待してた




でも、俺の可愛い天使ちゃんはもう既に夢の世界




疲れてたんだろうなぁ



今日も久しぶりの休みだって言ってたし…




とりあえず、俺も目を瞑るだけ瞑ってみる




すぐってわけにはいかないけど、意外と眠れそう







「、ん……いのちゃ、」







俺を呼ぶやわらかい声




その声の主は



ゆっくりと体を密着させて、足を絡めてきた







「へ、、や、山田さん、？」







呼んでも聞こえてくるのは



規則正しい寝息と



むにゃむにゃという言葉にならない寝言







「なんだ、夢かよ、、」







「……んぅ、、らい…す、きぃ…」







「っ、！」







どうやら、夢の中の俺は告白されているらしい…




こんな可愛子ちゃんに大好きだなんて言われて、



羨まし過ぎるぞ、俺、！







「…おやすみ」







頬を撫でて、おでこにキスを落とすと



幸せそうに微笑んだ




全く、どこまで可愛いんだか…





“ 俺も、山田が大好きだよ ”





君を腕の中に収めて、


俺も夢の世界へ落ちていった






end

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