無一郎くん夢小説あるある【短編集】 (ページ14)

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興奮する的な血鬼術のあれページ14

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『時透くん、だめだ、私…取り逃がした挙げ句、モロに血鬼術喰らった。蝶屋敷遠すぎるしなぁ…』

「…はぁ。だから下がってろって言ったのに。僕一人なら確実に殺れてたんだけど。足引っ張りすぎ。」

『ごめんなり。』

「で、どんな容態？血鬼術かかってる割に元気そうだけど。」

『うーん。なんか身体熱いかも。』

柱の時透くんと合同任務だから、なんとか認めてもらって炭治郎ぐらい特別扱いされようと思ったのに。

Aはスゴいね♡僕、Aのコト見直した♡
今日から無一郎、いや、むいくんって呼んでいいよ♡
…と、こうなるはずだったのに。

急に飛び出して敵の攻撃をあっさり喰らってしまい。
フツーに叱られて悲しい。

呆れながら日輪刀を鞘に納める時透くん。

「僕の屋敷ちかくだから、休んで帰れば？明日胡蝶さんに診てもらいなよ。」

『あい。お言葉に甘えます。』

＊＊＊

どくんどくん。

湯あみをして時透くんより先に寝床についたけど。

これ、これ、だめなやつだ。

全身の血液がぎゅんぎゅん巡って、何度も下腹がじゅんと疼いて止まらない。

明らかに、血鬼術のせいだろう。

襖が開いて、ふわりと石鹸の香りとともに時透くんの色っぽい湯上がりの姿がバッチリと視界に入って、叫び出しそうなほど昂ってしまった。

「…あーあ。そうだと思った。身体熱いとか言ってたし。」

『う、わ…教えてよ、予想ついてたなら……っ』

横たわってあの欲で悶絶しながら太ももを擦り合わせる私の布団のそばにしゃがむ時透くん。

彼が纏う寝巻きは、裾を引っ張ればすぐに脱げそうなほど、ゆるりと着こなしていてすごく助平でいらっしゃる。

『ごめん、今、異性に…しかも時透くんみたいな人に、近寄られると、余計、つらい…一人にしてくれないかな…』

じっと見下ろしてくるので、はあはあと浅く息をつきながら見上げれば、時透くんの、少し濡れた長い髪が揺れる。

「…つらいなら、楽にしてあげようか。」

『へ、？』

「熱を発散させれば、治まるんでしょ？たぶん。」

『た、たぶんって……あっ！』

時透くんが近づいて、私の太ももにぐりっと、硬いものが当たる。

それは…木刀でした。

術が解けるまでシバき合いに付き合ってくれた、とても優しく紳士な霞柱であった。

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↑18でも古から愛されるあるある展開であります。

都合良すぎる鬼の能力で大好きです。