鈍感夢主あるあるまとめ ページ13
【必ず混浴するし必ず誰か来る】
かぽーん。
ふう。露天温泉は気持ちいいな。最高っ。
それにしても、みんな先に行ってるって言ってたのにもう上がっちゃったのかな?
と、思っていれば、ひたひたと石畳を歩いてくる足音。
「…えっ、A?……いや、ここ男湯だけど。」
『わぁっ、無一郎!?そんな…!!』
「(濡れたタオルで隠したって透けて全部見えるって分かってないのかな。)」
腰にタオルを巻いて、じゃぶじゃぶと近寄ってくる無一郎。
『ごめん!!!今すぐ出ます!!!』
「…待って。向こう向いてて。」
岩場の影で肩まで湯船に沈められた。
脱衣所への扉が開く音がきこえて、ワイワイと談笑する男子たちの声が近づく…!
温泉に浸かっているのに肝が冷えて、ぶるりと震える私に、無一郎が後ろから耳元で囁いた。
「…ね?僕以外に裸見られていいの?」
『…やだ…無一郎もダメだけど…っ』
向こうから、おーい。とこちらに呼びかける炭治郎の声。
ああ〜これ事故る…もう事故ってるけど…!
「時透くん!何で離れてるんだ?こっちへおいでよ!」
「うん。ちょっと一人で景色を楽しんでるから。ほんとだよ。」
「どうしたんだ時透くん!時透くんから嘘の匂いなんてしないよ!景色、楽しんで。じゃあ俺たち先に上がるね!」
無一郎…守ってくれた。助かった。
ありがとう…ごめんね、そう言おうと思ってくるりと振り返れば、無一郎の自身が目の前に。
夜空に輝く星々よりもまばゆい…!!
『ええっ!?タオル取ってたの!?ごめん…!!見てないから!!』
「嘘の匂いがするなあ。僕べつに見られてもいいし。」
『炭治郎みたいに鼻きかないよね無一郎は…!?』
血圧が下がりきってしまってふらついて、無一郎が支えてくれながら脱衣所へ。
「A、僕と混浴したいなら夜中とかにしないと。事前に誘ってくれたら準備できるからちゃんと言ってね。」
『そんなつもりなかったの分かってるよね…?でも、助けてくれてありがとう…』
「素直でよろしい。」
部屋に帰りながらも恥ずかしさを思い出して悶絶してしまうAの隣で、ほくほくと満足げに目を細める無一郎であった。
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鈍感夢主さんは、非常〜に鈍くさいので、
何度も同じような過ちを繰り返します。
それを全て助けてくれるのは無一郎くんになります。
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作者名:まちゃむん | 作成日時:2023年11月21日 19時