【モンスターハンターライズ】ハンターとして生きていく (ページ3)

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幼少期時代ページ3

何もなかった。
記憶も、家も、家族も。
全て何もなかった。
空っぽな自分を、フゲンさんは、里長は見つけてくれた。
泥だらけで、ボロボロになっていた僕を見つけて、里へ連れていってくれたんだ。
本当の家族ではないけれど、姉のように接してくれた双子の姉妹。ヒノエさんとミノトさん。
僕には知らないことがたくさんあった。
忘れてしまったのだから、何もないのは当然なのだけれど。
僕は竜人族ではないらしい。
ヒノエさんが言うには、耳に特徴が出るのだとか。
優しく接してくれて、あったかいご飯を食べた時には涙が止まらなかった。
本当に嬉しかったんだ。
ある日、フゲンさんが家をくれた。
家をくれるまでの間、ヒノエさんとミノトさんのところで厄介になっていたのだけれど。
あの時は驚きすぎて二、三度家とフゲンさんを見てしまった。
ウツシ教官と出会ったのはそれからすぐだった。
ウツシ教官の方から僕をハンターにするために師匠をやらせてほしいと願い出たのだとか。
まだ僕は小さかったので、木の剣を持って的に斬りかかったり叩きつけたりして訓練を積んだ。
里で一年目を迎えた頃、二人の赤ん坊が僕の目の前に現れた。
現れたと言うよりは片方は産まれた、が正しいが。
もう一人はヒノエさんが連れてきた。
連れてこられた女の赤ちゃんが何処からきたのかと聞いてみたが、はぐらかされた。あまり重視していなかったので別に良かったけれど。
もう一人は里でガルクを育てている二人の夫婦との間に産まれた子だった。
とても、愛らしいと思った。
暇さえ有ればなにかと気にかけることが増えた。
はいはいした時には弟や妹ができたかのように喜んだ。
片方の名前はヨモギ、もう一人はイオリと名付けられた二人を見守りつつ、修行に勤しんだ。
ある日、イオリの両親が里から旅立つこととなった。
ガルグの事を里の外の人にも伝えて回るために旅に出るのだと。
イオリはまだ小さい為、里にいる祖父のハモンさんに預けられた。
イオリは、強い子だった。泣きたいだろうに我慢して、両親を見送った。
そのかわり、里でのガルク、アイルーの飼育担当はイオリが受け継ぐことになったらしい。
その時にはじめての仕事だからと今のゼロとレイを譲り受けた。
今の家にはゼロ、レイ、ノル、後掛け軸の裏にいるフカシギとルームサービスのアイルー、僕は愛称で【ルムス】と呼んでるこの五匹と一緒に住んでる。
ルムスは家をもらった時に一緒に住んでいたんだけど、フカシギに至っては本当にいつのまにかいた。
色々里の情報を教えてくれる。

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