Unknownに来たPlayerは己の罪を贖罪する

状況説明 ページ47

家を出て、ザッカリーがやっている店を探す。
彼は何箇所かに拠点を持っているためどこで商売をしているのかは不明だ。
どういうわけか本日は不幸にも四箇所目を巡っている。
貴「…おっ、居た。」
在庫を確認中のザッカリーを発見。
ザ「お、アンタか。どうした？何か日用品でも足りなくなったかい？」
カウンターの向こうで首を傾げながら聞いてくる。
貴「それ程度のことならまだ良かったんだけどね…。」
半分目が死にかけているその1の反応を見て興味を持ったらしいザッカリーは少し肩をすくめて、
ザ「在庫確認後ちょっとで終わるから適当に待っててくれるか？」
と時間の調整をしてくれた。
貴「分かった。仕事中に悪いね。」
ザ「んーや、ちょっと休憩に入ろうかなって思ったしちょうどいいよ。」
テキパキと仕事を片付けて、聞く姿勢に入ってくれる。
ザ「そんで？何があったの。」
近くに置いてあった木製の椅子に腰掛けて話し出す。
貴「…オブザーバーから、新しい任務を報告された。」
ザ「シャルロッテが？新しい任務？」
その1は頷く。
貴「どうにもここ以外の世界が全速力で死に向かってるらしい。」
ザ「…詳しく話してくれ。」
貴「OK。この問題の一番の原因はPlayer、及びPappeterが世界に関与できなくなったことがきっかけになっている。」
ザ「簡潔に。」
貴「OFF by Mortis Ghostの派生であるここ、Unknown。それと同じようにさまざまな派生作品がある。その派生作品に他のPlayerやPappeterたちが関与できない。要は遊べない。ゲームをゲームとしてプレイできないことによる弊害。」
ザ「なるほど…。だがそれがその1となんの関係がある？わざわざ他の世界に関与する必要があるのか？」
貴「…僕が関わらなければ他の世界の君やバッター。その他の住人たちを見殺しにするのと同じことが発生する。結局は自分のエゴに従ってるだけだよ。」
猫背になり、器用に椅子の上で丸まる。
貴「ザッカリー、君で例えるのなら。別世界のシュガーを助けられるのに見捨てるようなものだ。」
ビリッと空気が重くなるのを感じる。
貴「例えだと言った筈だよ。ザッカリー。それにね、僕は見捨てるだなんて言った覚えはないよ。」
重かった空気が軽くなる。それどころか彼は分かりやすいほどに動揺している。
ザ「ちょっと待て、それは…その任務をやるって事か？」
貴「察しがよくて助かるよ。その通り。もうザックにはちゃんと言ってあるからもういつでも行けるんだ。ただ、行くなら行くってちゃんとザッカリーに言っておきたかったのさ。」
さらっとそんな事を言った。



　
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