Unknownに来たPlayerは己の罪を贖罪する

残酷なことの後に ページ32

そう言ってセネカは警報のスイッチを切る。
セ「ここに来い！」
盲「は、はい。陛下？」
ゾーン2で出会った盲目のエルセンだった。
セ「これはいったいどういうことだ？なぜ我々の親愛なる友であるその1が、この施設に入ってこられた？！」
盲「ぼ、僕には分かりません、陛下…。」
セ「嘘をつけ、お前が引き入れたのだろう。」
盲「そんな＿＿……はい、陛下…。」
セ「言い訳は聞かん。この代償は払ってもらうぞ。」
盲「はい、陛下…。」
盲目のエルセン、もとい、ルイは悲しい顔をしていた。
ルイは目の前でセネカに引き裂かれた。
セネカはルイを引き裂いた後、ザッカリーの偽物へ目を向ける。
セ「そしてお前は何がしたいのだ、変異した人形？！」
ザ偽「…パ……パ…？…パ…パ！！パ……パ！！」
セ「その呼び方はやめろと何度も言っただろう？！お前を見ると吐き気がする！お前の全てがそうさせるんだ！この惨めな世界にお前を生み出してしまったのが悔やまれてならない！」
ザッカリーの偽物もルイ同様セネカに引き裂かれた。
セネカは僕を見た。
セ「今すぐに出て行け！ヤツらと同じ目に遭いたくなければな！」
鐘の音は鳴らなかった。最初の部屋に立っていた。さっきの部屋はブロックで閉じられていた。
貴「…。」
幸運のチケットを一枚使い、怪我を治す。
上側の一番広い通路のブロックが消失していたので、行ってみることにした。
部屋にはやたら明るい、手描きアニメーションに流れるような音楽が流れていた。
左奥のベッドにはザッカリーの偽物が泣きながら寝ていた。
？「スー…。」
貴「ザッカリーの偽物達の一人みたいだ…起こした方がいいのか？」
少し揺さぶってみる。
？「フー…。」
貴「ぐっすり眠ってる。起こすには苦労しそうだ。」
それにしてもうるさいBGMだ。
右奥に置かれたオルゴールを確認する。
貴「…あのオルゴールだ。でも似てるだけだな、これ、内部にスピーカーが埋まってる。曲を変えられるみたいだ。」
とりあえず無音にしておいた。音量設定できないっぽいし。
？「ahh%？」
音が消えたのに違和感を感じたのか、さっきの子が起きた。
？「あぁぁぁぁ？だれ？」
貴「起きたんだね。僕はその1だよ。」
？「その1？その1は…いいひと？」
貴「僕は君をいじめたりしないよ。」
ザッ「その1！その1はザックのともだち！きめた、ともだち、アミーゴ。」
貴「もちろん、友達だよ。」
ザッ「その1はここにいていい、その1はそうしたいならザックといっしょにいていい。」




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