Unknownに来たPlayerは己の罪を贖罪する

ここにも分岐は紛れていて ページ30

セ「だからといって、私が手を緩めるとは思っていまいな。お前の苦労はここから始まるのだよ。しかしこれらの小さな失敗は多くの境界を踏み越えたといえる。信じて欲しい、私は本心からお前に休戦を申し出ていたことを。私はこの爪で世界を粘土のように形作ることも、望んだ通りのものを創造することもできる。だが、血と肉でできた命は…難しいのだ、うまく作れない。だが次に言う言葉は嘘ではないぞ、私はそのことを悪く思っていない。もしお前が、誰かが必死になって作った贈り物を受け取れないのなら、それはお前が間違っているのだ。」
…逆恨みもいいところだな。痛がるバッターを嬉々として見るようなパペッターやプレイヤーが居たのなら僕はそんな奴らこそ死んでしまえばいいと思う。
セ「この話を警告と思え。私は屈しない。私はあきらめない。お前の目的は果たされない。終わりなき精神的苦痛を楽しんでくれ。それとも、またあの部屋へ行きたいかね？」
パーカーの袖を少し強めに握り、不安を押し殺して出口から出た。
部屋は行き止まりで、少し広めの部屋があった。
床には羽根のような植物のような模様があり、右手側には配電盤が、奥の人形の黒いピクトグラムが二つ書かれたものの間に紙が2枚貼られている。
ここで久しぶりにあの三人の自分の亡霊達が現れた。
貴？1『配電盤は調べないで！』
一番が必死になって止めようとする。
貴？2『奥の紙は数字を拾っておくべきだな。』
二番はヒントをくれた。
貴？3『僕の役目は終わっているけど、それでもいいなら。機械は調べてはいけない。奥の紙には大事なことが書かれている。紙を調べて。』
三番は分かりやすく教えてくれた。
貴「…調べるなら奥の紙？」
三人は頷く。
奥の紙に目を通す。
【ルイヘ、エネルギー調整室の鍵を開けておく、お前の仕事は、誰にもそこに入れないことだ。私の研究室は右側の三番目にある。だが、我々の親愛なる友がそこに行くことは許さん。次に、No.7のファイルは削除するな。エネルギーの流れを調整するためのものだからな。もし削除すれば、エネルギーを動かすことができなくなる。お前が失敗をしないよう、このメモを置いておく、私を失望させるな。】
貴「(2232724…？)」
セ「そこまでだ!」
鐘の音が鳴る。
最初の部屋に戻された。
今度は下側の左のブロックが消えていたので、先に進む。
セ「もっと上手くならなければ…練習しなくては…あやしてやらねば…あのような単純なものも作らないでいては、究極神になれるはずもない。」




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