ジュウゴ ページ17
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「つきましたよッ!
やちる、はいってください!!」
『あ、あい…分かりんした。』
急に手を取られ、走り出したと思えば
今剣は、ある部屋の前で立ち止まった。
『失礼致んす、』
「え、夜蝶さんッ!?なんで、此処に…」
「夜蝶さん、大丈夫だった?」
「夜蝶さんは、三条の部屋に居るはずじゃねぇのか?」
「カカカカカ!夜蝶さんは無事であったか!!」
「写しなんかと居たら、夜蝶さんが……、」
夜蝶が部屋に入ると、聞こえてきた堀川派と新撰組の刀達の声。
堀川は無事に説得出来たんですね…と今剣は呟く。
「な、何故…兄上が此処に来ておるのじゃ、?」
「兄上は無事だったんだね、怪我はないかな?」
次に聞こえてきたのは三条派の刀達の声。
小狐丸は目を丸くさせ驚き、石切丸は夜蝶の無事に安心していた。
『加州様に大和守様、和泉守様と堀川様、山伏様に山姥切様も…?
小狐丸と石切丸、岩融も居るのでありんすね、皆様がご無事で安心致しんしたッ』
「ガハハハハ!兄上、久方振りであるな!!」
「えっと…初めまして、夜蝶さん。
いつも、兼さんがお世話になってます!」
『岩融と堀川様は、審神者に顕現されたのでありんすか…?』
「いえ、主さん……皆さんの言う見習いさんに顕現されました。」
『見習い…?どおりで懐かしい気配が、』
夜蝶の呟きに、2振りは疑問を覚えたが言葉には出さなかった。
そんな穏やかな雰囲気も、近ずいて来る1振りの刀によって
壊されてしまう事を、此処に集まる刀達は知らない。
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作者名:らいあげポテト | 作成日時:2019年6月16日 3時