ジュウヨン ページ16
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「みかずきッ、やちる、どこにいるんですか…」
今剣は三条派を探していた。
途中…楠木が別れて探そう、と言ったからだ。
1部屋ずつ覗いていったが居たのは他の刀剣達だけで、諦めかけていた。
もしかすると、もう折られてしまったのかも……と。
「そんなことはないですよね……2人はいるはずです…、!」
『いッ…………も、申し訳ありんせんッ!』
意気込んだその瞬間、誰かにぶつかってしまった。
謝ろうとしたが聞き覚えのある声から、先に謝罪の言葉が出てきてしまった。
ぶつかってしまったその相手を見上げると………、
「え、?や、やちるですか!?」
『はい……わっちが夜蝶でありんすが、?』
探していた刀剣の内の1人、夜蝶宗近だった。
喜んだのもつかの間、今剣はとても驚いた顔をしていた。
夜蝶は、上等な黒い布で出来た目隠しをしていたから。
「やちる………、そのめかくしは?」
『これは、三日月からぷれぜんと?として頂きんした』
「ッッ…やちる、とりあえずいきますよ!」
『え、どこにでありんしょうか?』
「それはついてからおしえますから、はやくッ!!」
驚いている夜蝶の手を引いて、全速力で楠木の部屋まで走った。
楠木の部屋が、見つけた後の集合場所になっていたから。
今剣は、後ろからの視線を知らないふりをして、走っていった。
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作者名:らいあげポテト | 作成日時:2019年6月16日 3時