47話 ページ50
彼はその時でしか味わえない感じられないものを手に入れる為に頑張って仲間との時間まで割いて私なんかと一緒に作り上げてきたと言うのにそれを私は潰して無駄にする……の
それは……それだけは……
『い、やだ…』
あんな思いをするのもさせるのも……もう絶対に……嫌だ……
そう思った時だ……
急に何かに包まれる感じと共にどこか遠くの方から音が聞こえた。
最初は何かわからなかったが、だんだんとその音は形になっていき声へと変わっていく。途切れ途切れでしか聞き取れてはいないがその声には聞き覚えがあった。
芯が強くまっすぐで引っ張られるような声……
それは今ちょうど考えていた彼の声だ。これだけは間違えはしない。ここ数週間ずっと練習で聴いてきた隣にいた声だから。
『し、ののめ、くん……』
その名前が口からこぼれると、それをトリガーに暗かった場所が変わっていく。引っ張られるように段々と明るくなっていき途切れていた声もはっきりと聞こえるようになってきた。
「＿＿っ＿＿＿＿おい！＿＿っ＿＿起きろ！おい！＿＿、＿＿！＿＿A！！」
『(あぁ……聞こえた……)』
呼応するように一気に眩しくなり目を瞑り次に開くと、目の前に霞んではいたけど東雲くんがいるのがわかった。
焦ったような不安そうな顔をしている彼……そんな彼の名前を呼んでみると……
『し、ののめ…くん…』
「っ！……まじで、焦らせんな……」
最初の不安そうな顔は薄れ、いつもの少し冷たいような話し方をしていたが、その声と表情には安堵が滲み出ていた。
まだ霞んでる割にははっきりと見えるその表情にどうしてかほっとしてしまった……
さっきの暗闇と寒さのせいかもしれない……どうしようもなく……隣にいることに私は安心してしまった……
まだ何も終わってないというのに……
〜予告〜
みなさん大変お待たせしてすみません……！「私にはもう……歌なんて……」ついに50話まで到達しました。更新などでかなり待たせてしまい本当にすみません！！
これからもこうやって遅れてしまうことがあると思いますが……絶対に完結はさせますので、そこは安心してください！！
どうか「私にはもう……歌なんて……」をよろしくお願いします！！
できれば明日には2シリーズ目を挙げられるようにします！！
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クロウサ(プロフ) - は〜い(。・_・。)ノ (1月11日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 遅くなってすみません！！続きは書きます！今日中に2話公開する予定なので少しだけお持ちください！ (1月11日 19時) (レス) id: e50e6542f9 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この小説の続きは、書かないんですか？ (1月9日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - クロウサさん» すみません！個人的にハニーレモンソーダを読んだことがないのでまず読んでから書けるかどうか検討したいと思います！ (12月9日 15時) (レス) id: 3813a82284 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - それじゃあハニーレモンソーダの小説を書いて下さい。羽花の成り変わりで、原作沿いの三浦君落ちで。出来ますか？ (11月29日 22時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2022年3月2日 17時
