34話 ページ37
「話は変わるけどよ…お前その格好で中で脅かすのか？」
『えっと、確か予備で作っておいた制服に着替え直すらしい……けど……』
「A…？どうした」
『いや……さっきちょっとだけ、今の状態の自分を見て少しだけど東雲君があそこまで驚いた理由がわかったよ……本当に本物みたいだよね』
本当……本物のみたいなメイク……これを見た時一瞬……
ふと、思い出したくもない光景を思い出した……
『……このメイクで制服を着るのに少し抵抗があるなって……』
「！……嫌なら…嫌っていったらどうだよ」
『……嫌ではないよ…ただ、ちょっと……ね』
そう軽く笑って返す。けど、内心ではすごい嫌だった。チラチラと映る嫌な光景。こんな日だからか、こんな格好しているからか……余計に抵抗があった。そして馬鹿なことを考えてしまう……
『(……あの日……私だったら、よかったのに……)』
「……A少し手だせ」
『え、いいけど……』
促されるように手を出せば彼が身に付けていたであろう包帯の一部を握っていた。
そしてその包帯を使い私の腕に巻き付けてきた。包帯を巻いた場所にはメイクの中でも一番リアルにされているメイクがあった。
そこに包帯を巻く様子は本当に手当てをしているような感じで、その姿を見ているとさっきの嫌な光景とは打って変わって穏やかな懐かしい光景が頭の中に浮かび上がってきた。
昔……本当に、昔のこと…よく怪我したときにこんなふうに手当をしてくれた人がいた……
その時の光景がふと頭に浮かび、されるがまま彼が終わるのを待った……
「よし、できたぞ。これで少しはマシになるだろう」
『え、なにが……』
「ここのメイクだ。ここだけ妙にリアルだったからな。まあ、それにしたって少ししか隠せてないからな。これならあいつらにだって外せとか言われないと思うぜ」
と言われて少し巻かれた腕を見てみると包帯の恥の方。隠しきれていないメイクが見えていたけど、大体半分ぐらいは隠れている。彼がいった通りさっきの状態よりは少しはマシになったと思う。
『あ、ありがとう……』
「これぐらい気にすんな。それにこっちもあんま見てらんなかったからな」
『そうだよね。このメイク見る人が見ればやばいからね』
「……まあな」
一瞬間が空いていたのは気になったが、クラスの人に呼ばれてしまい聞くことが出来ずそのまま文化祭が始まってしまった……
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クロウサ(プロフ) - は〜い(。・_・。)ノ (1月11日 19時) (
レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 遅くなってすみません！！続きは書きます！今日中に2話公開する予定なので少しだけお持ちください！ (1月11日 19時) (レス) id: e50e6542f9 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この小説の続きは、書かないんですか？ (1月9日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - クロウサさん» すみません！個人的にハニーレモンソーダを読んだことがないのでまず読んでから書けるかどうか検討したいと思います！ (12月9日 15時) (レス) id: 3813a82284 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - それじゃあハニーレモンソーダの小説を書いて下さい。羽花の成り変わりで、原作沿いの三浦君落ちで。出来ますか？ (11月29日 22時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2022年3月2日 17時
